2018年10月22日

鹿児島)国内最大の越冬地、出水平野に「ツルの季節」【朝日新聞デジタル2018年10月22日】

夕日を浴びながら「ねぐら」に戻るツル=2018年1月1日、鹿児島県出水市荘

 国内最大のツルの越冬地、出水市の出水平野は間もなく、ツルが舞い飛ぶ季節を迎える。18日に第1陣のナベヅルが飛来、例年11月には1万羽を超える。冬の風物詩として多くの観光客や写真愛好家が集まるが、ツルを優しく見守る配慮が必要だ。

 出水には世界のナベヅルの9割、マナヅルの5割が集まるとされ、昨年は11月25日に1万5360羽を確認、21季連続の「万羽鶴」となった。ツルが多く集まるのは、ツル観察センターがある荒崎と、東干拓と呼ばれる干拓地。田に水をはった「ねぐら」で夜を過ごし、早朝から夕方は近くのエサ場などで過ごす。

 県ツル保護会がツルによる食害防止のため給餌(きゅうじ)事業を行い、車のライトを遮る目隠し網を設置するなど保護・管理に当たる。2016年秋からのシーズンには高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出された。出水市は地域の基幹産業である養鶏業に対する風評被害やツルへの感染を防ぐため、ツル観察センターに出入りする車のタイヤ消毒に取り組むなど継続的な防疫にも力を注ぐ。

 環境省なども「距離を保った観察」を呼びかける。ツルの休遊地一帯は耕作地で地域住民の生活の基盤となる土地。近くから写真を撮ろうと、農道に車を長時間止めれば農作業の妨げになる。将来マイカーの出入りを規制することを念頭に、昨季まで2年続けて観光客の車を規制し、代替バスを運行する試験的な取り組みも実施された。

 環境省出水自然保護官事務所の中村陽子自然保護官は「ツルに近づくことなく静かに見守ってほしい。写真撮影も『人の土地に入って撮っている』という自覚を」と訴える。

 なお、多くのツルが舞い飛ぶ姿を観察できるのは、ねぐらを出る早朝と、ねぐらにもどる日没前後。雪が舞う空を飛ぶ姿をながめるのも、夕焼けや月をバックに飛ぶ姿を写真に撮るのも、ツル観察センター(11月1日オープン)の敷地内から楽しめる。(城戸康秀)
https://www.asahi.com/articles/ASLBB5QCFLBBTLTB00F.html

http://archive.is/Ptvq2

posted by BNJ at 11:05 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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