2018年11月03日

千葉 外来生物オオバナミズキンバイが猛威 手賀沼【毎日新聞2018年11月3日】

オオバナミズキンバイ=美しい手賀沼を愛する市民の連合会提供

手賀沼に注ぐ大津川で行われた特定外来種の水草の駆除作業=千葉県柏市で、橋本利昭撮影
 南米原産の特定外来生物に指定されている水草「ナガエツルノゲイトウ」が異常繁殖する千葉県の手賀沼で、新たにより繁殖力の強い特定外来生物の水草「オオバナミズキンバイ」が猛威を振るい始めている。一部ではナガエツルノゲイトウの植物群を駆逐する勢い。沼の環境保全を訴える地元の市民団体は排水機場を塞いで洪水を起こしたり、水田に侵入して耕作機械を壊したりするのではないかと恐れ、県に早急な対応を求めている。【橋本利昭】

 10月31日、手賀沼西側の大津川河口にあるヒドリ橋付近で、約50人が重機やボートを出して、大がかりな駆除作業を行った。主催は、環境保護団体や漁協などで作る「美しい手賀沼を愛する市民の連合会」(美手連)など。約3時間の作業でナガエツルノゲイトウやオオバナミズキンバイなどの水草を4トンと3トンのダンプカー各4台分駆除した。近くの県のヤードに仮置きして乾燥後、焼却処分する。「オオバナミズキンバイは、ナガエツルノゲイトウよりやっかい者。ナガエが衰退してオオバナが乗っ取ってきている」と美手連の八鍬雅子会長は危機感を募らせる。

 美手連が10月に茨城県であった世界湖沼会議で発表した報告などによると、1998年に手賀沼に流入する河川流域の水路で初めて確認されたナガエツルノゲイトウは約10年前に手賀沼全域に広がり、昨年繁殖が最大規模となった。

 一方、オオバナミズキンバイは昨年6月、沼北岸のボート店桟橋で初確認され、その後西側全域に広がっていることがわかった。ナガエツルノゲイトウの大群落の奥まで入り込み、岸と植生帯の間の水路が完全に塞がっているところもあり、西側北岸では、ナガエツルノゲイトウに置き換わっている群落が無数に見られ、外来水生植物群の多くがオオバナミズキンバイに駆逐されようとしている。

 洪水を引き起こし耕作機械を破壊する可能性があり、八鍬会長は「鳥のすみかのヨシも減り、群落が漂流してボート業者が船を出せない被害も出た。今後、外来植物が大繁殖するのは目に見えている。県が大型機械を購入するなどして随時駆除しないと沼を覆い尽くし、生態系に影響を及ぼす」と訴えている。

 これに対し、沼を管理する県柏土木事務所の担当者は「治水管理上、問題は出ていないので、問題ないと考えている」としている。

オオバナミズキンバイ
 南米・北米原産でアカバナ科チョウジタデ属の水生植物。花の色は黄色。侵略性はナガエツルノゲイトウより強いとされている「最強植物」で、海外ではコメの収量が大きく減ったという報告がある。琵琶湖(滋賀県)で猛威を振るい、同県が2016年、17年の各年度で3億円を超える対策費を投じて駆除している。
https://mainichi.jp/articles/20181103/k00/00e/040/259000c

http://archive.is/Oud5a

posted by BNJ at 11:17 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: