2018年11月07日

なるほどヒヨコ 放鳥10年、トキのその後は?【毎日新聞2018年11月7日】

大空を優雅に舞う放鳥トキ=佐渡市で2015年6月5日午前7時3分、堀祐馬撮影
 <ヒヨコの質問しつもんに記者きしゃが答こたえる>

 ◆答こたえ 約やく550羽わに増加ぞうか、自然繁殖しぜんはんしょくも確認かくにん

 新潟県にいがたけんの佐渡島さどがしまでトキを放鳥ほうちょうしてるね。いつから?

 2008年ねん9月がつが第だい1回かいだったので、ちょうど10年ねんがたちました。

 誰だれが育そだてているの?

 環境省かんきょうしょうが設置せっちして、新潟県にいがたけんが運営うんえいしている「佐渡さどトキ保護ほごセンター」で飼育しいくしています。卵たまごをかえして増ふやし、えさ取とりなどの訓練くんれんをしたトキを野外やがいへ戻もどし、生息数せいそくすうを増ふやしています。

 どれぐらい増ふえたのかな。

 これまでに19回かい、計けい327羽わを放はなちました。放鳥ほうちょうしたトキ同士どうしや子この世代せだいでも自然繁殖しぜんはんしょくが確認かくにんされています。野外やがいに生息せいそくするトキは推定すいていで372羽わで、飼育中しいくちゅうを含ふくめれば約やく550羽わに増ふえたそうです。

 なぜトキを飼かうようになったの?

 トキはかつて日本各地にほんかくちにいました。しかし、田畑たはたを踏ふみ荒あらす害鳥がいちょうとして嫌きらわれ、明治時代以降めいじじだいいこうは羽根はねなどを取とるためにむやみに捕とったため生息数せいそくすうが急減きゅうげんしました。絶滅ぜつめつを防ふせごうと、最後さいごまで野外やがいに残のこった佐渡さどのトキ5羽わを1981年ねんに捕獲ほかくして人工繁殖じんこうはんしょくを試こころみたのが、国くにが進すすめる保護ほごの始はじまりです。

 放鳥ほうちょうしたトキは、その子孫しそんなの?

 残念ざんねんながら、これらも2003年ねんまでに絶滅ぜつめつしてしまい、現在日本げんざいにっぽんで生息せいそくするトキのルーツは、中国ちゅうごくから1999年ねんにやってきたつがいです。中国ちゅうごくでも絶滅ぜつめつの危機ききに瀕ひんしていましたが、陝西せんせい省しょうで発見はっけんされた7羽わから、89年ねんに世界初せかいはつの人工じんこうふ化かに成功せいこうし、今いまは2000羽以上わいじょうが生息せいそくしているそうです。

 何なんのためにトキを放鳥ほうちょうしてるの?

 トキの生息数せいそくすうを増ふやすこと以外いがいに、生息せいそくする場所ばしょの自然環境しぜんかんきょうを整ととのえるという意味いみもあります。佐渡さどでは、トキがドジョウなどのえさを取とれるようにするため、水田すいでんで使つかう農薬のうやくを減へらす取とり組くみなどが進すすんでいます。今年ことし10月がつには中国ちゅうごくから11年ねんぶりに2羽わのトキが日本にっぽんにやってきました。新あらたなトキが仲間なかまになることは、健康けんこうな子孫しそんを残のこすうえで有効ゆうこうです。また、日本にっぽんと中国ちゅうごくの友好関係ゆうこうかんけいを目めに見みえる形かたちにするという意味合いみあいも大おおきいようです。
https://mainichi.jp/articles/20181107/kei/00s/00s/006000c

http://archive.is/xSan2

タグ:トキ
posted by BNJ at 11:10 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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