2018年11月24日

【社会】「野鳥の楽園、次代にも」 葛西海浜公園 ラムサール登録【東京新聞2018年11月24日】

ラムサール条約湿地に登録された葛西海浜公園について話す飯田陳也さん=東京都江戸川区で

 国際的に重要な湿地を守る「ラムサール条約」の登録地に先月、東京都江戸川区の葛西海浜公園が都内で初めて選ばれた。生きものがあふれる豊かな湿地に魅せられた人々が、力を尽くして守り抜いた。二十年前から登録を目指してきた日本野鳥の会東京の飯田陳也(のぶや)さん(72)は「この湿地を次世代に引き継ぎたい」と意欲をみせる。 (加藤健太)

 夏に海水浴場として親しまれ、間近に東京ディズニーランドも望める葛西海浜公園は、野鳥の楽園だ。大部分が、荒川と旧江戸川の河口に広がる干潟で、野鳥のエサの二枚貝などが数多く生息。そのため、国内有数の野鳥の飛来地として知られる。日本野鳥の会東京によると、国内で見られる野鳥の四割にあたる二百六十三種類が確認されてきた。

 「登録湿地になれば、この自然を守っていけるのではないか」。近くに住む飯田さんは、こうした思いで、一九九八年から園内の清掃に携わり、機運を高める討論会を開いてきた。

 登録には「二万羽以上の水鳥を支えている」などの基準がある。飯田さんらは探鳥会を毎月開き、二万羽以上のスズガモが定期的に飛来していることなどを確認。地道な観察記録は、国が登録を申請する後押しになった。

 橋でつながる葛西臨海公園に東京五輪のカヌー競技場も計画されたが、湿地の一部も含まれ、飯田さんたちは猛反対。二〇一四年に舛添要一都知事(当時)が計画変更を指示し、湿地の破壊は免れた。

 登録が公表された十月十八日は、偶然にも飯田さん自身の誕生日。「最高のプレゼントになった」と待ちに待った日を喜んだ。五日後にアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開かれた認証式に自費で駆け付け、公園の魅力を紹介する自作のパンフレットを来場者に配った。

 公園近くで東京五輪カヌー競技会場の建設が進む。飯田さんは「来日する外国人にPRする絶好の機会。街中にある野鳥の楽園を世界中に広めたい」と話した。

 二十四日午前十時から公園で都主催の報告イベントが開かれる。小池百合子知事らが登録記念碑を除幕。タレントで東京海洋大学名誉博士のさかなクンのトークイベントや、海辺での観察会、海岸清掃もある。入場無料。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201811/CK2018112402000127.html

http://archive.is/JWwQh

posted by BNJ at 10:35 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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