2018年12月22日

息ぴったりのダンス ときに浮気も 鳥類の繁殖戦略【産経ニュース2018年12月22日】

互いに羽を震わせ、ダンスをするタンチョウのつがい(武田浩平・総合研究大学院大特別研究員提供)

 一夫一婦制のつがいを形成する鳥類の仲間が、繁殖を成功させるためにさまざまな戦略を使っていることが最近の研究で明らかになってきた。タンチョウは協力して子育てに当たるために、熱い「鶴の舞い」で絆を強めようとする。一方、シジュウカラはより多くの卵を孵化(ふか)させるために“浮気”をすることが分かった。

70年前の仮説を検証
 タンチョウは、鶴の舞いと称される優雅なダンスをつがいが披露するが、まだ繁殖に成功していないペアほど息の合った舞いを踊ることが、総合研究大学院大の研究で分かった。
https://special.sankei.com/f/life/article/20181222/0001.html

タンチョウのダンス、繁殖少ない方が息がぴったり 調査で判明【北海道新聞2018年12月23日】

 【釧路】国の特別天然記念物タンチョウがつがいで羽を広げ合うなどする特有のダンスは、繁殖経験が少ないほどパートナーと息の合った動きになることが、総合研究大学院大学(神奈川県)の調査で分かった。釧路市などの給餌場で撮影した映像を分析したもので、専門家によると、タンチョウのダンスの科学的な研究は珍しいという。

 調査は、武田浩平特別研究員(30)=動物行動学=らのチームが実施した。釧路市のNPO法人タンチョウ保護研究グループが繁殖状況を観察しているつがい21組を対象に、武田さんらが2011、12年度の越冬期に計99回のダンスを撮影。一方がお辞儀をすると、もう一方は必ず背を反らすなど、呼応する動作が表れる頻度や傾向を「協調性の指標」として分析し、協調性最大を1として「0〜1」の間で数値化した。

 その結果、繁殖経験のないペアの協調性は平均0・62だが、繁殖1回では0・51に低下。繁殖経験が増えると数値は下がる傾向が見られ、最も多い12回のペアは最低の0・42だった。

残り:309文字/全文:743文字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/261461

タンチョウ、繁殖未経験の方が息合ったダンス 定説覆す【朝日新聞デジタル2018年12月4日】
互いに翼をふるわせて踊るタンチョウのペア(武田浩平さん提供)

 繁殖経験がないタンチョウのペアは、「ベテラン」のペアよりも息の合ったダンスを見せることを、総合研究大学院大の研究チームが見つけた。「洗練されたダンスをするペアは絆が強く、繁殖に成功しやすい」という定説を覆す発見という。専門誌「ビヘイヴィアラル・エコロジー」で4日に発表する。

 共同で子育てをするタンチョウのペアは、繁殖時期の前に最長で3分にも及ぶダンスをする。武田浩平特別研究員(動物行動学)らは、北海道釧路市で野生の21ペアによる計99回のダンスを撮影して分析した。

 片方がお辞儀をすると相手もお辞儀をするなどのパターンを2羽の「協調性」として、どれだけ頻繁に現れるかを定量化したところ、繁殖経験があるペアでは、協調性は0・5前後。一方、繁殖経験のないペアは平均0・62で、むしろ高かった。

 雌雄のダンスはカイツブリやアホウドリなど、多くの鳥でみられる。ダンスが雌雄の絆を強め、繁殖の成功確率を高めるのに役立つという仮説が1942年に提唱され、信じられてきた。繁殖経験のないペアのほうが息の合ったダンスをするという今回の結果は、この仮説とは一致しないという。

 研究チームは、未経験のペアは信頼関係を高める必要があり、ダンスがその役に立っていると推測。一方で、「関係を『維持』する段階にあるペアは、協調的なダンスをそれほど必要としないのかもしれない」(武田さん)という。

 論文はウェブサイト(https://doi.org/10.1093/beheco/ary159別ウインドウで開きます)で読める。(小宮山亮磨)
https://www.asahi.com/articles/ASLCZ5SRKLCZULBJ00K.html

http://archive.is/aLSmj
http://archive.is/MQvJU

息の合ったつがいほど繁殖成功せず タンチョウダンス意外な謎 釧路市立博物館で講演会【どうしんウェブ2016年11月28日】

posted by BNJ at 21:49 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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