2018年12月14日

愛知 鳥獣撃退「雷神システム」開発 安城と静岡の企業【中日新聞2018年12月12日】

雷神システムをPRする稲垣さん(右)と津村さん=安城市の安城商工会議所で

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 イノシシやサル、カラス、ムクドリなどの鳥獣被害に悩む農家の助けになろうと、安城市桜町の稲徳煙火製造所と静岡市葵区の鳥獣威嚇装置製造業クラフト・ユーコンが協力し、撃退装置「雷神システム」を開発した。操作が煩雑な電子装置は使わず、高齢者でも扱いやすい仕組みが特徴だ。

 雷神システムは雷のような音を発生させて鳥獣を追い払う。音を出すために爆竹を用い、半径約二百メートルで効果がある「怒缶(どかん)」と、ロケット花火を使って三百メートル先まで音を響かせる「種子島」の二種類がある。

 種子島はステンレス球の下部に、四十発のロケット花火をセットする台を取り付けた。火種の蚊取り線香をタイマー代わりに利用。線香に着火しておくと、燃え終わる数時間後に花火の一発目が発射。花火同士は綿製ロープでつながれており、火が十五〜二十分かけてロープを燃え進むと次の花火が飛ぶ仕組み。四十発が発射し終わるまで計十三時間ほど。球の中を花火が「ピーッ」と不規則な音を出して飛び回る。

 怒缶も発火が進む仕組みは同じだが、爆竹が爆発する「パン、パン」という音だけで追い払う。

 装置全体を六〜八メートルのステンレス棒の上に固定して使う。これまでに装置を試した農家十軒からは「食害が減った」「サルやイノシシが来なくなった」と、効果を評価する声が寄せられている。

 雷神システム開発はユーコンの津村正好代表(68)が二十年前、鳥獣が嫌う電子音を使って追い払う機器について相談を持ちかけられたのがきっかけとなった。当時は、電子音の発生機器を製作。高齢者には操作が難しく、鳥獣が電子音に慣れてしまうと撃退効果が薄れる難点があった。

 三年前、国内で唯一、ロケット花火を製造する稲徳煙火の専務稲垣裕紀さん(53)と知り合った。稲垣さんは花火を使った鳥獣害対策に取り組んでいたが、鳥獣被害が多い夜間にわざわざ花火に点火しに行く手間が必要となる悩みがあった。そこで両者が協力して開発を始め、取り扱いが簡単で人手もかからない雷神システムを考えた。

 撃退装置の価格は六万円程度、専用カートリッジは二十回分で一万五千円前後で、発売は十五日ごろからを予定している。

 (問)稲徳煙火製造所=0566(76)2770

 (四方さつき)
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20181212/CK2018121202000053.html

https://megalodon.jp/2018-1214-2258-39/www.chunichi.co.jp/article/aichi/20181212/CK2018121202000053.html

posted by BNJ at 22:59 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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