2018年12月15日

三方五湖で野鳥観察、冬の使者次々 福井県、双眼鏡を手に夢中【福井新聞ONLINE2018年12月15日】

三方湖には多くの野鳥が集まる=12月11日、福井県若狭町鳥浜

 若狭湾国定公園にあり、国際的に重要な湿地としてラムサール条約に登録されている「三方五湖」(福井県)。豊かな水辺は、秋が深まるとカモ類やハクチョウなどの渡り鳥が次々と訪れる野鳥の楽園に様変わりする。自然に触れながら鳥の美しさを堪能できる野鳥観察は今が“旬”。日本野鳥の会福井県の小嶋明男副代表(63)=若狭町=に観察の手ほどきを受けた。

 ⇒ゆったり泳ぐカイツブリ

 午前8時。小嶋さんに教わった通り、防寒対策はばっちり。双眼鏡と望遠鏡、そして野鳥図鑑を手に、いざ三方湖畔へ。

 30メートルほど離れた湖面に約50羽の野鳥が浮かんでいる。「野鳥は警戒心が強いから、なるべく足音を立てないように」と小嶋さん。注意しながら近づいたが、どの鳥だろうか「グワッ」と鳴き、みんな沖の方に行ってしまった。

 ⇒三方五湖で見られるオオバン

 こうなると鳥と人との知恵比べ。気付かれないよう息を潜めて待つ。ひたすら待つ−。

 この時期、最も多くいるのがマガモだ。遠くに見えるマガモを見失わないよう、肉眼で真っすぐ見たまま、双眼鏡を下からスッと入れる。さらに約30倍の望遠鏡で見ると、鮮やかな緑色の羽の輝きが鮮明に確認できた。じっくりと鳥を見つめるのは初めてかも。なんて美しいんだろう−。

マガモ(小嶋さん提供)

 突然、「ピヒョー」という鳴き声が響く。背中の羽がフワフワとしている鳥が見えた。カイツブリというそうだ。まん丸の体がチャーミングだ。

 静かに観察していると、警戒心を解いた鳥たちが徐々に近づいてきてくれた。カルガモの群れがゆったりと泳ぎ、オオバンという鳥が水浴びをしている。水草の近くでアオサギは直立不動。運がよければオオハクチョウにも会える。

 ⇒湖畔にたたずむカルガモ

 この日見ることができたのは約10種の鳥たち。邪魔さえしなければ、美しく、愛らしい姿をじっくりと見せてくれる。夢中になっていると時間があっという間に過ぎていた。

 観察を終え、小嶋さんに話を聞いた。野鳥観察を始めたのは30歳の頃で、教員をしていた小嶋さんが気山小の「野鳥クラブ」の担当になったのがきっかけだったという。定年退職後は観察会で講師も務める。「美しいものを見ることは、人生の豊かさにつながる。そのお手伝いができるのが今の楽しみです」

 鳥たちとの再会を心に決め、爽やかな気持ちで帰路に就いた。
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/760288
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/760288?page=2

http://archive.is/jzjtH
http://archive.is/xqDG4

posted by BNJ at 22:58 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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