2018年12月20日

好奇心旺盛で人懐っこく 渡良瀬遊水地のコウノトリ「ひかる」【産経ニュース2018年12月20日】

 渡良瀬遊水地第2調節池(小山市下生井)に長期間滞在しているコウノトリの「ひかる」(雄2歳)。千葉県野田市が放鳥後、遊水地を拠点に行動し、関東各地、時には和歌山まで飛び回っている。小山市は8月に特別住民票を発行するなど見守ってきた。間もなく3歳。繁殖期が近づき、いよいよ嫁探しが本格化するとの期待も広がる。

 ◆朝夕観察の市民も

 観察を続けている同市の地域おこし協力隊、伴瀬(ばんせ)恭子さん(39)は「好奇心旺盛で、人が近くにいても離れず、興味を示すことも」とひかるの様子を説明する。最近は千葉県柏市や茨城県守谷市付近まで飛行、3週間ほど離れていたが、19日午後3時すぎ、第2調節池に戻ってきた。「一日で飛行できる距離なので離れていた期間も遊水地の堤防にはカメラ、双眼鏡を手にした人たちが朝夕には集まっていた」という。地元だけでなく栃木市、茨城県古河市の人も多いという。


 コウノトリは国の特別天然記念物。野生復帰に取り組む野田市が放鳥した個体は衛星利用測位システム(GPS)の発信器が付けられており、位置が確認できる。その中の一羽、平成28年3月生まれのひかるは昨年、第2調節池に初めて飛来。今年2月に再び飛来し、その後、小山市が設置した人工巣塔に枯れ草を運ぶ営巣行動も。伴瀬さんは「ペアにならないと巣作りはしないのでまねごとかも。けなげでかわいい」。

 ◆SNSで情報発信

 伴瀬さんは会員制交流サイト(SNS)の「フェイスブック」や写真共有アプリ「インスタグラム」を活用、ひかるの情報を発信してきた。野田市が放鳥した仲間は多く、きずな(雄2歳)、きらら(雌0歳)が遊水地に飛来したこともある。「3羽一緒のときは、1羽が飛ぶと、2羽が後を追い、仲が良さそう」

 伴瀬さんは、ひかるのユーモラスな姿も観察してきた。餌を取るのは上手ではないようで、くちばしで魚をつついてもうまくくわえられず、アオサギに横取りされ、怒って追っかけていたこともあったという。ただ、普段は近くをアオサギが歩いていても素知らぬ顔で餌を探し回っている。

 また、田んぼではトラクターの後ろをくっついて歩き、掘り起こされた土から餌を取ろうと、ちゃっかりした面も。

 ◆カップル誕生は?

 コウノトリは大食漢。長期滞在は、ドジョウ、カエル、小魚などの餌が豊富な遊水地の自然環境の豊かさを示している。大久保寿夫市長は「環境に優しい農業を展開し、市民の計り知れない努力で実現した」と喜ぶ。

 最近のひかるは、ヤマト(雄1歳)と共に行動していることも多いが、ヤマトがひかるのねぐら、第2調節池に来ることはなく、あくまで旅の友のようだ。

 繁殖期の3、4歳も間近で、地元住民や小山市関係者は第2調節池でのカップル誕生を期待。遊水地の自然環境をアピールするシンボルになるからだ。同市渡良瀬遊水地ラムサール推進課の古川都(みやこ)課長は「雌なら何でもいいわけではなく、好みはうるさく、気が向かないとペアにならない」と気をもむ。ひかるに運命の出会いはあるか。
https://www.sankei.com/region/news/181220/rgn1812200020-n1.html

http://archive.is/uhH0B

posted by BNJ at 11:01 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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