2018年12月25日

住・LIVING 自宅で野鳥観察 窓際1メートルにシジュウカラ【毎日新聞2018年12月25日】

福井さんの自宅に来たウグイス=福井美代子さん撮影・提供

同じくジョウビタキ=福井美代子さん撮影・提供

野鳥の水浴び場=日本鳥類保護連盟提供

つり下げたかごが餌場になっている=日本鳥類保護連盟提供

ペットボトルが再利用できる給餌器「リサイクルバードフィーダー」=東京都千代田区のHobby’s Worldで

とんがり屋根のフィーダー=東京都千代田区のHobby’s Worldで

鳥のさえずりに似た音を出し野鳥を呼び寄せる「バードコール」=東京都千代田区のHobby’s Worldで
 <くらしナビ ライフスタイル>

 愛らしく飛び回る野鳥を自宅で観察できれば、潤いのある暮らしになりそうだ。昆虫などの餌が乏しくなる冬は、自宅に野鳥を招きやすい季節。餌や水場の準備など、心得を専門家に聞いた。

 「あ、来た来た。おいしい? かわいいね」

 東京都小金井市の福井俊一さん(76)、美代子さん(73)夫妻は、リビング前の庭に飛来したシジュウカラに、窓ガラス越しに呼びかけた。約5平方メートルの庭には、砕いたピーナツなどが入る給餌器(フィーダー)が下げてある。夢中で食べるシジュウカラをコーヒーを飲みつつ観察する。福井さん夫妻は野外での野鳥撮影が趣味だが、自宅なら窓から1メートルほどの近さで観察できる。「また違った楽しみです」。メジロ、ウグイスのほかシロハラ、アオジも来る。11〜3月の楽しみだ。

 ●まず水浴び場作り

 どうやって野鳥を呼べばいいのか。野鳥写真家の叶内(かのうち)拓哉さんがまず勧めるのが水浴び場作りだ。鳥の羽毛は体温を保つ大切な役割を担う。汚れや寄生虫を取り除くのに水浴びは欠かせない。水浴び場はお皿や植木鉢の受け皿など何でもよい。砂利を敷いてやり、水は深さ1〜2センチ程度に張る。水浴び場だけでも野鳥はやってくる。

 次は餌台だ。高さ約1・5メートルの支柱に30〜40センチ四方の板を打ち付けるだけだ。ベランダなら床や台の上に板を置く。

 餌はアワ、ヒエなど穀物が定番。殻つきピーナツはシジュウカラの好物だ。ミカンはヒヨドリやメジロ、リンゴはムクドリが食べる。ラードは多くの鳥が好む。小麦粉、砂糖に溶かしたラードを混ぜて練り上げた「バードケーキ」を松ぼっくりの隙間(すきま)に詰めてつるすと、大型の鳥に横取りされず小鳥が食べられる。

 ●猫に気をつけて

 気をつけたいのは猫だ。野鳥を襲うので餌台は地上から1メートル以上の高さにし、茂みなど猫が身をひそめられる場所から離そう。叶内さんは「鳥は目ざとく餌を探して来る。窓ガラスをつついて催促することもある。毎年来るようになる」と話す。餌を与えるのは冬だけにしたい。春から秋は昆虫などが豊富なため、餌付けは生態系を乱すからだ。

 集合住宅に野鳥を呼ぶ場合は細心の注意が必要だ。鳥が餌やフンをまき散らして階下の洗濯物が汚れたり、シジュウカラがヒマワリの種を別の場所で食べて殻を捨てたり、果物を食べた野鳥が液状のフンをしたりすることもある。近所迷惑にならないか常に気配りし、自宅や周辺の掃除をこまめにすることも大切だ。

 鳥を呼ぶためのグッズはさまざまだ。バードウオッチングの専門店「Hobby’s World」(東京都千代田区)によると、給餌器ではペットボトルを再利用できる「リサイクルバードフィーダー」(1620円)が定番だ。鳥の食べる量に応じてペットボトルの大きさが変えられる。変わったところではウズラの卵そっくりで、鳥のさえずりに似た音を出し野鳥を呼び寄せる「バードコール」(松永弦楽器工房製、1620円)も販売している。

 日本鳥類保護連盟では庭や学校、公園、ビル、工場など都市の中で鳥がすみやすい環境を整えた「バードピア」の普及を提唱している。鳥のために緑の回廊を作ろうという発想だ。藤井幹事務局長は「鉢植えを1個置くことでもいいので、鳥に何かしてやってほしい」と話す。家に鳥を呼ぶことはこのバードピアに参加することにもなるはずだ。【斎藤義彦】=次回は「衣」、1月8日掲載
https://mainichi.jp/articles/20181225/ddm/013/100/002000c

http://archive.is/pMNIO

posted by BNJ at 11:12 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: