2018年12月27日

中アのライチョウ増やせ 環境省が試験事業を検討【信濃毎日新聞2018年12月27日】

 環境省が2019年度、中央アルプス駒ケ岳(2956メートル)で約半世紀ぶりに今夏見つかった国特別天然記念物ニホンライチョウの雌1羽に、北アルプス乗鞍岳(3026メートル)で採取した別のライチョウの受精卵を抱卵させ、ふ化させる試験事業を検討していることが26日、分かった。将来的に中アを生息地として復活させることを目指す。政府の19年度予算案に、中ア関連を含む保護増殖事業費約2千万円を計上した。

 乗鞍岳は、駒ケ岳で確認された雌の個体が、飛来するまですんでいたとみられる山域。同省によると、雌1羽が産卵期に産む卵は7個ほどといい、19年6月初めの産卵期に、乗鞍岳で複数の雌から受精卵を採取。6月中旬の抱卵期に入る直前、中アの雌の巣にある全ての未受精卵と、乗鞍岳で採取した受精卵を入れ替えて抱卵させ、ふ化を目指す。

 併せて、駒ケ岳の周辺で餌になる高山植物や、身を隠す場所になるハイマツの生育状況を調査。キツネやテンといった天敵の生息状況も調べる。中アでは、ライチョウの絶滅後とされる1976(昭和51)〜77年に故羽田健三・信州大名誉教授が一帯を調べ、85羽程度が生息できる環境が残っている―との結果を示しており、状況を比較する。

 駒ケ岳のライチョウは7月中旬に登山者が撮影。同省などの調査によると、少なくとも1年以上前から生息し、未受精卵を産んでいた。確認されているのはこの雌1羽のみで、同省のライチョウ保護増殖検討会の作業部会は、現地の環境などに極力影響を及ばさないよう個体数を増やす方法を検討してきた。

 試験事業は、19年1月10日に都内で開く同検討会で了承を得る見通し。同省信越自然環境事務所(長野市)の福田真・希少生物係長は「個体群が復活すれば、ライチョウの保全にとって大きな意味を持つ」と強調。「地元自治体や登山者などの協力を得ながら進めたい」としている。
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20181227/KT181226FTI090010000.php

http://archive.is/xD7Dn

タグ:ライチョウ
posted by BNJ at 10:28 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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