2018年12月29日

海上移動経路を解明 絶滅危惧2種のカンムリウミスズメ―下田【伊豆新聞2019年1月8日】

海上に浮かぶカンムリウミスズメ(日本野鳥の会提供)
海上に浮かぶカンムリウミスズメ(日本野鳥の会提供)
 ■神子元島個体は北方まで 日本野鳥の会など7団体・大学 

 環境省のレッドデータベースで絶滅危惧2類に指定されている海鳥「カンムリウミスズメ」について、日本野鳥の会(柳生博会長)など7団体・大学が、伊豆諸島や隠岐諸島の周辺で繁殖する個体の海上移動経路を初めて解明した。同会保全プロジェクト推進室の手嶋洋子チーフは「今後も調査事例を増やし、保護増殖に取り組んでいきたい」と述べている。

 調査は2017年4月〜18年4月に(1)下田市の神子元島(2)東京都神津島村の祇苗島(3)島根県隠岐郡の星神島−の個体を対象に実施。日光照度と日の出・日没時間から位置を推定できる装置「ジオロケータ」を各個体に取り付けて移動経路を割り出した。

 調査の結果▽神子元島の個体は夏から秋にかけてオホーツク海や北海道まで移動する▽祇苗島の個体は2月ごろに北海道の西側にいる−といったこと判明し、繁殖地ごとに異なる移動パターンを持っている可能性が示唆されたという。

 このほど、新潟県で開かれた「日本鳥学会2018」で調査結果を発表した。

 カンムリウミスズメは日本近海などに生息する体調25センチ前後の海鳥。繁殖期になると頭部に黒い羽根飾りが見られることからこの名前が付いた。1年間のほとんどを海上で過ごす。

 これまで宮崎、高知、福岡県で繁殖する個体しか移動経路が分かっていなかった。同会は生態調査と併せて保護活動を実施しており、神子元島では人工巣箱での繁殖にも成功している。

 【写説】海上に浮かぶカンムリウミスズメ(日本野鳥の会提供)
http://izu-np.co.jp/shimoda/news/20181229iz1000000006000c.html

http://archive.ph/si9iR

posted by BNJ at 21:43 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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