2019年01月21日

イノシシが日本有数のオシドリ越冬地を荒らす エサを横取りするワケとは 愛知・設楽町【中京テレビNEWS2019年1月21日】(既報関連ソースあり)

イノシシが日本有数のオシドリ越冬地を荒らす エサを横取りするワケとは 愛知・設楽町
被害を受けているのは人間だけではない?
 今年の干支は、イノシシ。イノシシは農作物を食い荒らす厄介者ですが、被害を受けているのは人間だけではないようです。
イノシシが日本有数のオシドリ越冬地を荒らす エサを横取りするワケとは 愛知・設楽町
カメラの先には?
 取材班は、愛知県の山あいの町・設楽町へ向かいました。ブルーシートで覆われた場所の中には、小さな隙間からカメラを構える人の姿。その先にいたのは?
イノシシが日本有数のオシドリ越冬地を荒らす エサを横取りするワケとは 愛知・設楽町
オシドリ
 色鮮やかで愛くるしい姿を見せるオシドリ。この場所は、日本有数のオシドリの越冬地として知られ、美しい羽根をまとったオシドリの姿は、心奪われます。

「日差しがあるときは余計にきれいに見えるね」(見物客)

 最盛期には500羽ほどが飛来し、多くの野鳥好きが訪れるという、人気のスポット。
イノシシが日本有数のオシドリ越冬地を荒らす エサを横取りするワケとは 愛知・設楽町
足跡
オシドリ越冬地を荒らすイノシシ
 安心して羽を休めることのできるはずのこの場所で、ある事態が起きていました。

「これ足跡です」(オシドリの保護活動を行う 伊藤徹さん)

 そこにあったのは、ひづめのような足跡。この足跡を残した動物の正体。それは?

「イノシシが川下の方から群れでやってきて」(オシドリの保護活動を行う 伊藤徹さん)
イノシシが日本有数のオシドリ越冬地を荒らす エサを横取りするワケとは 愛知・設楽町
伊藤徹さん
 この場所に姿を現していたのは、イノシシ。これまで、1、2頭見かけることはあったといいますが、今では、10頭近くのイノシシが姿を現し、オシドリの住み家を荒らしているといいます。

「(イノシシが)あまりにも増えてきて(支援者のみなさん)一生懸命集めてもらったドングリや米がオシドリの口に入らないと思うとちょっと悔しい」(オシドリの保護活動を行う 伊藤徹さん)

 オシドリを守っていこうと、全国の野鳥好きから届けられたどんぐりや古いお米。毎朝、支援を受けた大切なエサを鳥たちに与えていますが、その多くがイノシシに食べられてしまっているといいます。
イノシシが日本有数のオシドリ越冬地を荒らす エサを横取りするワケとは 愛知・設楽町
エサを探すイノシシ、発見
オシドリのエサを横取りするイノシシの実態
 イノシシたちは、一体いつエサを横取りしているのか?取材班は、横取りするイノシシの姿を捉えようと、動物の動きに反応して撮影をするカメラを設置しました。

 人気がなくなり雨の降る、午後5時半過ぎ。そこへ、岩場を動く1頭のイノシシの姿が。さらに1時間後には、3頭の子どものイノシシも現れ、岩場でえさを探しているのか、地面に鼻先をつけている様子がカメラに捉えられていました。

 侵入を未然に防ごうと、電気柵が設置されていますが、イノシシはなぜ危険を冒してまでこの場所に現れるのでしょうか?

「(去年の)台風で広葉樹の葉っぱが飛んでしまって、実(ドングリ)のなり方が良くなかったと思う」(設楽町猟友会 金田治久さん)

 去年相次いだ台風による強風の影響で、ドングリが早く落ちてしまいイノシシの食料が減っていることが原因ではないかといいます。
イノシシが日本有数のオシドリ越冬地を荒らす エサを横取りするワケとは 愛知・設楽町
約70キロの重りを動かすイノシシ(提供:坂倉健太さん)
 さらに、鳥獣被害の対策に詳しい専門家は、イノシシの賢さも関係していると指摘します。

「(イノシシは)非常に賢くて常に危険と利益を天秤にかけながらここは危ないか大丈夫か常に状況判断を繰り返しながら行動。危険より利益の方が大きいと判断すると頻繁に出没し、エサを盗む行動も頻繁にみられる」(愛知県農業総合試験場 辻井修さん)

 イノシシは学習能力が高いため、安全にエサが食べられる場所だと判断し、繰り返し現れるようになったとみられます。さらに…。

「一晩でトラクターで耕すぐらいほじくり返すので力強いのは間違いない」(愛知県農業総合試験場 辻井修さん)

 イノシシの力を測った実験をみてみると…、茶色い箱の中に入っているのは、約70キロの重りです。鼻でいとも簡単に動かしてしまいました。
イノシシが日本有数のオシドリ越冬地を荒らす エサを横取りするワケとは 愛知・設楽町
高さ1メートルの柵を飛び越えるイノシシ(提供:江口祐輔さん)
 多くのイノシシは柵の下をくぐるといいますが、身の危険を感じた場合には高さ1メートルの柵を軽々と飛び越えるほどの跳躍力も持っています。

 賢さと驚きの身体能力を兼ね備えている、イノシシ。この時季、イノシシは繁殖期に入り行動範囲が広がるため、より注意が必要だといいます。

「非常に臆病で警戒心が強いので、こちらの存在を彼らに知らせれば、向こうから好きこのんで近づいてくることはない。(出会ったら)いたずらに刺激しないことが大事。大きな声を出して追い払おうとすると逆に向かってきてしまうことがありますので、なるべく静かに距離を開けて立ち去ることが大事」(愛知県農業総合試験場 辻井修さん)
 暖冬の影響で冬を越せるイノシシが多く、数が増えるとみられるため注意が必要です。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190121-00010009-sp_ctv-soci
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190121-00010009-sp_ctv-soci&p=2

愛知 オシドリの餌、イノシシ横取り 設楽・越冬地に出現【中日新聞2019年1月13日】
のんびりと川面でくつろぐオシドリたち。イノシシに慣れ、現れても逃げることはないという=設楽町田峯の「おしどりの里」で

 日本有数のオシドリ越冬地として知られる設楽町田峯の寒狭川(かんさがわ)(豊川)河畔に連日、イノシシの群れが出没し、鳥たちの餌のドングリや古米を横取りしている。「各地の愛鳥家から寄せられた善意の餌。いくらイノシシ年とはいえ、あんまりです」。管理人の伊藤徹(てつ)さん(68)は怒り心頭だ。

 「おしどりの里」と名付けられた越冬地は、寒狭川流域の約三百メートルの区間。十月初めから翌年三月末まで滞在し、ピークの厳冬期には六百羽前後が川面を埋める。伊藤さんは毎日早朝、ドングリと古米各三十キロを河原にまき、鳥たちがついばんでいる。

 この河原にイノシシが出没するようになったのは、二〇一二年の暮れのこと。「見学のお客さんが帰り、人の気配が消える夕方に現れるんです」(伊藤さん)。侵入よけの電気柵を設けてみたが、水に入って迂回(うかい)することを覚えられ、無用の長物と化した。

鳥たちの餌を求め、河原をのし歩くイノシシ(5日夕、伊藤徹さん撮影、提供)=設楽町田峯の「おしどりの里」で

 昨季まで一日一、二頭だった出没数が、今季は急増している。「昨年秋の二度にわたった台風で、山のドングリが壊滅状態になったせいかも」と、設楽町猟友会員の金田治久さん(50)は推測する。特に今年に入ってから増え、四日は四頭、五日が三頭、六日には九頭の親子連れが現れた。

 伊藤さんが鳥たちに与えるドングリと古米は、八十を超える県内外の個人、団体が届けてくれる。「イノシシに食べられた分は、あらためてまかねばならない。ストックが三月までもつかどうか、気が気じゃないんです」

 「おしどりの里」では昨年秋以降、二匹の野良猫が毎日のようにオシドリを襲っている。「イノシシに野良猫。暮れも正月も心が休まりませんでしたねえ」。川面を見ながら、伊藤さんは話した。

 (鈴木泰彦)
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20190113/CK2019011302000058.html

http://archive.is/fWCr2
http://archive.is/oI7pz
https://megalodon.jp/2019-0113-0829-19/www.chunichi.co.jp/article/aichi/20190113/CK2019011302000058.html

愛知でも豚コレラ 犬山で野生イノシシ感染【中日新聞2018年12月23日】
屋外に餌置き場放置 豚コレラで関市の飼育施設【岐阜新聞2018年12月15日】
豚コレラ、最初の感染は岐阜市椿洞のイノシシか【岐阜新聞2018年12月19日】

オシドリ冬支度 設楽・寒狭川に飛来【中日新聞2018年10月28日】
オシドリ愛コラム240回【読売新聞2017年12月20日】

posted by BNJ at 22:40 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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