2019年01月24日

トキの「野外絶滅」見直し 環境省がレッドリスト改定【朝日新聞デジタル2019年1月24日】

空を飛ぶ国の特別天然記念物トキ=2018年7月2日、新潟県佐渡市、角野貴之撮影

 環境省は24日、絶滅の恐れがある国内の野生生物の状況をまとめた「レッドリスト」を改訂した。国の特別天然記念物のトキについて、「野生絶滅」から1ランク低い「絶滅危惧1A類」に見直した。繁殖させたトキを放鳥する野生復帰事業が順調に進んだためだ。

 改訂は昨年5月以来で、海の生物も含めた国内の絶滅危惧種は3732種になった。

 トキの野生復帰事業は2008年に始まった。12年に野生下で初めてひなが誕生し、そのひなが現在も生息していることから、環境省は1A類の基準を満たすと判断。野生絶滅からランクを引き下げた。トキは21日時点で野生下で推定約350羽が生息しているという。

 環境省希少種保全推進室は「まだまだ絶滅の恐れは高く、引き続き保護に取り組んでいく」としている。

 また、今回の改訂では、トキのみに寄生するダニの一種「トキウモウダニ」も、「野生絶滅」から「情報不足」にランクが見直された。(川村剛志)
https://www.asahi.com/articles/ASM1S3RNNM1SUBQU001.html

トキ「野生絶滅」から脱却 絶滅危惧種に見直し【毎日新聞2019年1月24日】
羽ばたく放鳥トキ=新潟県佐渡市で2009年10月(環境省提供)
 日本生まれの野生種が途絶え、中国産の成鳥を元に野生復帰事業を進めてきたトキについて、環境省は24日、生息数が増えたとして、国内での評価を「野生絶滅」から「絶滅危惧1A類」へと21年ぶりに見直した。国内の絶滅危惧種を分類した「レッドリスト」の2019年版で再評価した。日本の動物で野生絶滅から脱したのは初めてという。

木にとまる放鳥トキ=新潟県佐渡市で2012年1月(環境省提供)
 トキは明治時代以降、乱獲などで数が激減。1981年に最後に残った新潟県・佐渡島の5羽を全て捕獲して人工繁殖に乗り出したが成功せず、03年までに日本産のトキは全て死んだ。

田んぼに降りてえさを探すトキ=新潟県佐渡市で2019年1月(環境省提供)
 環境庁(当時)は飼育下のトキだけ生き残っていた98年に「野生絶滅」と宣言。99年以降、中国のトキを日本で人工繁殖させ、08年からは佐渡島の野外へ放鳥。12年には放鳥トキのつがいから初めてひなが生まれていた。

 環境省などは昨年までの10年間に計327羽のトキを放鳥。野外での繁殖も定着し、現在は佐渡島に353羽が生息していると推測する。世界規模で絶滅危惧種を評価する国際自然保護連合(IUCN)の基準に沿って5年間観察した結果、「野外で持続的に生息している」と判断した。番匠克二・希少種保全推進室長は「野生復帰が順調に進んだ成果だ」と話した。【五十嵐和大】

群れで飛ぶ放鳥トキ=新潟県佐渡市で2010年9月(環境省提供)
https://mainichi.jp/articles/20190124/k00/00m/040/162000c

トキの絶滅危険性 1ランク下がる 環境省がレッドリスト改訂【新潟日報モア2019年1月24日】
野生復帰が進んでいるトキ=2018年9月、佐渡市

 環境省は24日、絶滅の恐れがある野生生物をまとめたレッドリストの改訂版を発表し、「野生絶滅」に指定していた特別天然記念物トキのランクを、危険性が1ランク低い「絶滅危惧TA類」に見直した。新潟県佐渡市で人工繁殖に成功し、放鳥による野生復帰が進んだため。野生絶滅を絶滅危惧に見直すのは異例で、今後も順調に数が増えればさらにランクを下げるとしている。

 野生のトキは1981年に佐渡に残っていた5羽全てが捕獲され、98年に野生絶滅に指定された。日本産は2003年に絶滅したが、1999年に中国から提供されたペアにより国内初の人工繁殖に成功。2008年から佐渡市で続ける放鳥や野生下での繁殖により、生息数は現在約350羽まで増えている。

 見直しは、自然界で持続的に繁殖できる「成熟個体」が継続して確認されているため。環境省によると、12年に放鳥トキのペアから初めて誕生したひなが、14年に繁殖可能な2歳に達して以降、5年間成熟個体がいる状況を保っている。

 レッドリストは「絶滅」「野生絶滅」「絶滅危惧(T類、U類)」「準絶滅危惧」のカテゴリーがある。T類は絶滅の危険性の高さでA、B類に分かれ、トキが変更されたTA類は「ごく近い将来における野生での絶滅の恐れが極めて高い」とされる。

 また、今回の改訂では、トキと共に野生絶滅とされた、トキに寄生する「トキウモウダニ」について、現在は生息の有無を確認しきれないとして「情報不足」のカテゴリーに見直した。
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/toki/habatake/20190124446661.html

トキ「野生絶滅」見直し、環境省 人工繁殖・放鳥が成功【共同通信2019年1月25日】
田んぼで羽を休めるトキ=新潟県佐渡市
 環境省は24日、絶滅危惧種などを分類したレッドリストで「野生絶滅」とされている特別天然記念物トキについて、人工繁殖により野生復帰が進んだとして、絶滅の危険性が1ランク低い「絶滅危惧1A類」に指定を変更すると発表した。

 トキは1981年に野生の5羽全てが捕獲され、98年に野生絶滅に指定。日本産は2003年に絶滅したが、中国産による人工繁殖に成功。野生下に放鳥する取り組みが成功し、新潟県佐渡市などで順調に個体数が増えている。

 野生絶滅は、本来の生息地で絶滅し、飼育下や、自然分布域とは異なる場所で野生化して種が存続している場合に該当する。
https://this.kiji.is/461041934850753633?c=39546741839462401

地元関係者「ありがたい」=トキの絶滅危険性見直し−新潟・佐渡【時事ドットコム2019年1月24日】
 環境省がトキのレッドリストのランクを「野生絶滅」から一つ低い「絶滅危惧IA類」に見直したことについて、新潟県佐渡トキ保護センターの長谷川修治所長は「地元の方々がえさ場やねぐらなどの整備を続けてくれたおかげで感謝したい。ランクが下がり、ありがたくうれしい」と話した。
 同センターは1967年に開設し、81年からトキの人工繁殖を本格化させた。長谷川所長は「さらに増え続ければ、カラスやスズメのような普通の鳥になっていく。(地元の方々に)引き続き環境づくりにお手伝い願えれば」と語った。
 佐渡市の三浦基裕市長は「野生復帰が順調に進んだ成果であり、大変喜んでいる」とのコメントを発表。「ランクが下がったとはいえ、(依然として)絶滅の危険性が高い位置付けで、引き続き生息環境の整備に取り組む」とも記し、今後もトキの野生復帰に尽力する意向を示した。(2019/01/24-19:51)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019012401176&g=soc

野生のトキ順調に増え「野生絶滅」から「絶滅危惧種」に【NHKニュース2019年1月23日】
国の特別天然記念物のトキについて環境省は、野生復帰の取り組みが進み、自然の中で生息数が順調に増えているとして、レッドリストのランクを「野生絶滅」から1つ低い「絶滅危惧種」に変更することになりました。

トキは江戸時代には日本のほぼ全域に生息していましたが、明治以降乱獲や環境の悪化で激減し、昭和56年には野生の5羽が保護のため捕獲され、自然界から姿を消しました。

これを受けて、絶滅のおそれがある野生生物をまとめた環境省のレッドリストで、本来の自然の生息地では絶滅し、飼育下でのみ存続している「野生絶滅」に分類されています。

その後、新潟県佐渡市では中国から譲り受けたトキで人工繁殖が行われ、平成20年から自然に放す取り組みが進められてきました。

そして平成24年に、自然に放されたトキのつがいからひなが誕生したことなどから、環境省は専門家の意見を聞いて、レッドリストのランクの見直しを検討してきました。

その結果、繁殖が可能なトキが自然の中で順調に増え1羽以上生息している状態が続いているとして、絶滅の危険度が1ランク低い「絶滅危惧IA類」に変更することになりました。

環境省は「トキの野生復帰は順調に進んでいる」としていて、近くこの見直しを反映させた新たな「レッドリスト」を公表することにしています。

トキを野生復帰させるための取り組み
「ニッポニア・ニッポン」の学名を持つトキは、江戸時代には日本のほぼ全域に生息していましたが、明治以降乱獲や環境の悪化で激減。昭和56年に野生の5羽が保護のため捕獲されました。

繁殖を目指しましたが、平成15年、最後の1羽となったメスの「キン」が卵を産まないまま死んで、日本の野生のトキは絶滅しました。

これを前に平成11年、新潟県の佐渡トキ保護センターで、中国から譲り受けたトキで人工繁殖が始まります。
この年の5月には、初めて人工繁殖によってひなが誕生。飼育されるトキは順調に増えていきました。

平成20年からは、新潟県佐渡市で野生復帰を目指してトキを自然に放す取り組みが進められてきました。
自然に放されたトキはつがいにはなるものの、カラスに卵を持ち去られるなどしてなかなかひなの誕生には至りません。

放鳥をはじめてから4年目の平成24年、自然に放されたトキのつがいから初めてひなが誕生。国内の自然界での誕生は36年ぶりでした。

その後、毎年ひながかえり、巣立っていきます。

平成28年には自然の中でうまれ育ったトキのつがいからいわゆる「純野生」のひなが誕生。巣立ちも確認されました。
「純野生」のひなの巣立ちは42年ぶりでした。

今月7日の時点で、自然の中には353羽が生息していると推定されていて、環境省は「トキの野生復帰は順調に進んでいる」としています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190123/k10011787861000.html

http://archive.is/2IRMb
http://archive.is/RGNwx
http://archive.is/2liNG
http://archive.is/z1cee
http://archive.is/eKbJB
トキ、野生絶滅から絶滅危惧種に見直しへ 環境省が検討【朝日新聞デジタル2019年1月5日】

タグ:トキ 佐渡島
posted by BNJ at 22:14 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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