2019年02月12日

(教えて)環境省の「レッドリスト」って何?【朝日新聞デジタル2019年2月12日】

空を飛ぶトキ=2018年7月、新潟県佐渡市

 ■絶滅の危険度を評価したもの。トキが動物で初めて「危惧種」に改善された。

 Q 国内で「絶滅種」とされてきたトキが「絶滅危惧種」になったの?

増えたトキ、「多様性」の悩み
 A 環境省が1月、絶滅の恐れがある国内の野生生物の状況をまとめた「レッドリスト」の最新版を公表した。トキは、これまでの「野生絶滅」から、1ランク改善されログイン前の続きて「絶滅危惧1A類」に見直されたんだ。

 Q レッドリストって?

 A 国内の野生動植物について、専門家でつくる検討会が絶滅の危険度を評価し、環境省がリストにまとめたものだ。絶滅には2種類あり、完全に姿を消してしまった「絶滅」、自然界では絶滅したが、飼育下で残っている「野生絶滅」に分かれる。絶滅危惧種は、危険度が高い順に「1A類」「1B類」「2類」の3段階。今後、絶滅危惧種になりうる「準絶滅危惧」もある。

 スイスに本部がある「国際自然保護連合(IUCN)」のレッドリストは、世界の野生動植物を評価した「国際版」だ。1964年に哺乳類と鳥類で初めて作られ、最近は年2〜4回改定されている。「国内版」にあたるレッドリストは、91年に当時の環境庁が初めて作った。都道府県も作成していて、2005年には47都道府県すべてのレッドリストが出そろった。

 Q トキの評価はなぜ見直されたの?

 A 環境省のレッドリストは、生息数などの数値評価を採り入れたIUCNの基準に基づいている。トキは、1A類の基準の一つの「成熟個体数が1以上50未満」にあてはまった。トキの「成熟個体」とは、主に野生下で生まれて繁殖できる年齢の2歳になった個体のことだ。

 日本産の最後のトキは03年に死んだが、中国から提供されたトキのつがいの繁殖に成功。08年からトキを放鳥する野生復帰事業を始め、12年には放鳥したトキにひなが誕生した。ひなが順調に育って「成熟個体」が増え、1A類の基準を満たす状態が5年間続いたことで見直された。17年には「成熟個体」は50羽を超えた。数年後には1B類に見直されそうだ。

 Q 見直しは珍しいの?

 A 環境省によると、絶滅種から絶滅危惧種への分類の見直しは、動物では初めてだ。植物では、宮崎県内で約50年ぶりに確認されたヒュウガホシクサなど数例ある。飼育下で繁殖させた個体を野生に戻した結果として見直されたのも初めてだ。

 Q たしか、絶滅したクニマスが見つかったよね?

 A クニマスは13年に「絶滅」から「野生絶滅」に見直された。10年に山梨県の西湖で生き延びていた個体が発見されたからだ。だが、クニマスは秋田県の田沢湖の固有種なので、元々いなかった西湖で生息数が増えても、今の基準では野生絶滅のままだ。(川村剛志)
https://www.asahi.com/articles/DA3S13889877.html

http://archive.li/vQY8e

タグ:トキ
posted by BNJ at 21:22 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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