2019年05月20日

アオサギ悲鳴 佐鳴湖 ルアー釣り禁止【中日新聞2019年5月20日】

佐鳴湖で魚形のルアーがくちばしに食い込んだアオサギ。その後の消息は不明だ=4月19日(岩瀬泰雄さん提供)

 浜松市の佐鳴湖で、釣り人のルアー(疑似餌)が後頭部に刺さり、くちばしに食い込んだアオサギが見つかり、佐鳴湖公園を管理する北岸管理棟(同市中区)が、疑似餌を禁止にするなど再発防止に乗り出した。捨てられた釣り糸が野鳥に絡まって負傷するケースは全国で頻発しているが、鳥類の保護団体は「ルアーでの負傷はあまり聞いたことがない」としており、愛鳥家らが釣り人のマナー向上を呼び掛けている。

 管理棟の責任者、矢島広之さん(51)によると四月三日、佐鳴湖に隣接するひょうたん池で「くちばしにルアーがからまった鳥がいた」との情報が寄せられた。その後も同様の情報が複数あり、矢島さんも目視で確認した。アオサギは体長約九〇センチの成鳥とみられる。くちばしから後頭部にかけて長さ十センチほどの魚形のルアーの針が数カ所に刺さり、くちばしの横に固定されていた。

ルアー釣りを禁止するひょうたん池の看板=浜松市西区の佐鳴湖公園で(糸井絢子撮影)

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 佐鳴湖は淡水と海水が混じる汽水湖だが、ひょうたん池は淡水で、ルアー釣りの対象魚のブルーギルやブラックバスが多く生息する。浜松野鳥の会の共同代表、河合孝佳さん(54)は「一概には言えないが、切れて放置されたルアーを餌と思ってのみこもうとしたのでは。くちばしが開かず、餌を捕れなくなっていた可能性が高い」と指摘する。

 通報から二週間が過ぎた同十九日、このアオサギを目撃し、写真撮影した岩瀬泰雄さん(70)=中区佐鳴台=は「弱っていて動かず、かわいそうだった」と話す。その後の消息は分かっていない。

 今回の件を受け、管理棟は先月中旬、野鳥保護のため、ルアーの使用禁止を決め、釣り人に知らせる看板を池周辺に設置した。しかし、市都市整備部によると、ひょうたん池を含む佐鳴湖公園では条例で釣りが許可されており、今回のルアー禁止に法的拘束力はない。看板設置後もルアーで釣る人は後を絶たず、矢島さんは「生態系の保護は重要だが、マナーに訴えるしかない」と話す。

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 日本鳥類保護連盟(本部・東京都杉並区)によると、釣り糸などが絡まった鳥は全国的に目撃されている。同連盟は統計はとっていないが、釣り人が多い五月から十月まで切れた糸などを拾う活動をしている。

 担当者は「釣り糸が翼に絡まって飛べなくなったり、足に絡まって壊死(えし)したりするケースもある。ルアーでの負傷はあまり聞いたことはないが、釣り人は切れた糸や、ルアーをきちんと持ち帰るようにしてほしい。被害に遭った鳥を目撃した場合は、無理に取ろうとすると傷つける可能性があり、自治体に連絡して」と呼び掛けている。

(糸井絢子)

 <アオサギ> ペリカン目サギ科。成鳥は体長93センチ前後で全国に分布する。繁殖期には集団で木の上に巣を作る。水辺で魚やは虫類を待ち伏せし、首を伸ばして狩る。大食漢で、子猫を食べたという記録もある。餌となる大型魚の増加に伴い、個体数が増えている。
https://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/tokai-news/CK2019052002000088.html

https://megalodon.jp/2019-0521-1205-44/https://www.chunichi.co.jp:443/article/shizuoka/tokai-news/CK2019052002000088.html

タグ:アオサギ
posted by BNJ at 23:00 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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