2019年06月17日

渡良瀬遊水地 またがる4県6市町、生態系維持で連携を 市民団体提言、首長ら招き29日シンポ /栃木【毎日新聞2019年6月17日】

 渡良瀬遊水地の保全と啓発に取り組む市民団体「ラムサール湿地ネットわたらせ」(小山市、7団体)が今月、生態系を維持し活用するための提言をまとめた。29日には、遊水地がまたがる小山市や茨城県古河市など4県の4市2町の首長らを招いてシンポジウムを開き、6市町の連携強化を訴える。【林田七恵】

 足尾銅山の鉱害対策でできた遊水地は、小山・栃木・野木の県内3市町と茨城県古河市、埼玉県加須市、群馬県板倉町に掛かる。ヨシ原が広がる豊かな自然が認められ、2012年にラムサール条約湿地に登録された。しかし同ネットによると、近年、セイタカアワダチソウなどの外来種が増えているほか、ごみのポイ捨てや、害虫を駆除するヨシ焼きの担い手不足などの課題があるという。

 同ネットの浅野正富事務局長は「関係する各市町で担当部署があっても、全体について問い合わせできる窓口がない。セイタカアワダチソウやイノシシの駆除も全域で連携しないと効果が薄い」と4県6市町の「縦割り」も指摘する。

 そこで同ネットでは行政に改善を促そうと、昨年1月から6市町で環境保護に取り組む市民らを集めてフォーラムを開き、参加した延べ約400人の意見を今月、15項目の提言にまとめた。

 提言では「現在の4市2町の遊水地に関わる計画はそれぞれ、遊水地を観光資源として位置づけ、誘客を主とした地域振興に重きが置かれている。生態系の維持や遊水地の恵みの次世代への承継を主眼としているかは疑問がある」と指摘。6市町が、生態系の維持を主軸に、共通した基本計画を打ち出し一体となって保全と活用に取り組むよう求めた。

 具体的な取り組み案としては、6市町で一部事務組合などの体制を整備し、協力して保全やヨシ焼きの担い手の育成、周辺の歴史や環境に関する啓発などを進める▽周辺で埋もれている近現代の史料や伝承を掘り起こし、次世代に継承する▽トイレや休憩所を設ける▽公共交通機関やレンタサイクルの利便性を官民で向上させる−−などを挙げている。

 29日のシンポは午後1時〜4時半、栃木市藤岡文化会館(同市藤岡町藤岡)で開催。提言内容を説明し、関係する6市町の首長らと意見交換する。無料。問い合わせは同ネット(0285・25・6577)。
https://mainichi.jp/articles/20190617/ddl/k09/040/114000c

http://archive.fo/jTrBS

posted by BNJ at 22:49 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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