2019年07月09日

【栃木】渡良瀬遊水地 4市2町連携強化 栃木で記念シンポ【東京新聞2019年7月9日】

4市2町の連携をめぐり意見交換する市町長ら=栃木市で

 栃木など4県の4市2町にまたがる渡良瀬遊水地のラムサール条約登録7周年記念シンポジウムが、栃木市の藤岡文化会館であった。条約の「ワイズユース(賢明な利用)」の考え方を基に、各市町長らが訪れる人の受け入れ態勢や環境保全のあり方などについて意見を交わし、連携してできることを考えた。 (小川直人)

 市民団体「ラムサール湿地ネットわたらせ」(楠通昭代表)の主催。同団体は四市二町がそれぞれ展開する施策に統一感を持たせる基本計画や保全管理計画の策定を盛り込んだ提言書を四市二町に提出していた。それをたたき台に議論した。

 遊水地は三千三百ヘクタールと広大。全体を案内する窓口がなく、公共交通機関を使ったアクセスにも課題がある。主催者側が「首都圏に住む高校生から遊水地全体を見学したいと相談を受けたが、良いコースを紹介できなかった」と問題提起した。

 野木町の真瀬宏子町長は、隣接市と進めるシェアサイクル事業を紹介し「広げていければ」と提案。会場から市町の循環バスを相互乗り入れさせる意見が出て、群馬県板倉町の栗原実町長は「遊水地の西側と東側をつなぐ方法を検討したい」と述べた。

 市町の連携について、小山市の大久保寿夫市長は「環境改善は遊水地の周辺も含めて考えるべきだ。市内で実践される環境に優しい農業を市町で協調してできないか」と提案した。

 栃木市の大川秀子市長は「子どもの環境教育でも連携できるはずだ」と指摘。茨城県古河市の針谷力市長も「行政間の協力の実績があり、連携の壁は高くはない」などと述べた。

 会場からは「観光地化することが本当に良いことなのか。生物多様性の観点を常に重視するべきだ」との意見もあった。

 一方、緊急課題として遊水地の小山市域などに滞在する国の特別天然記念物コウノトリ「ひかる」をドローンで撮影しようとする人がいることが報告された。大久保市長は「規制する条例も含め、対応を考えたい」と発言した。

 楠代表は「各市町がより協調することは確認できたと思う」とシンポの議論を評価した。

広大な緑のヨシ原が広がる夏の渡良瀬遊水地=小山市で
https://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/list/201907/CK2019070902000174.html

http://archive.fo/5CerD

posted by BNJ at 11:20 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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