2019年08月30日

屋上開放 野生トキと生息地一望 佐渡 建設中の観察施設【新潟日報モア2019年8月30日】

内覧会で公開された「トキのテラス」の屋上=29日、佐渡市新穂正明寺

 環境省が新潟県佐渡市新穂正明寺で建設を進めている野生トキの観察施設「トキのテラス」は建物部分の工事が終わり、30日から暫定的に一般開放された。標高約100メートルの高台に設けた施設の屋上で、初放鳥から11年で約400羽まで増えたトキの羽ばたく姿と、水田などの豊かな生息環境を眺めることができる。29日には関係者が出席し、内覧会が開かれた。

 飼育下のトキの観察施設は現在、島内外に4カ所あるが、野生トキを対象にした施設は国内で初めて。

 トキのテラスは佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションの敷地内で、管理棟に続く林道の途中に整備中。鉄骨造り2階建てで高さ約10メートル、各階の広さは約75平方メートル。当面、屋上と1階ピロティ部分を24時間、無料で利用できる。

 これまでの放鳥は主に同ステーションで行われており、観察施設の屋上から一望できる国中平野は、200羽以上がすむ一大生息地となった。ねぐらの林から出入りする日の出、日の入りの時間帯を中心に、よく見られるという。

 1月に着工した建物や外構の工事は終わったが、2階の屋内観察室は、パネル展示などの工事の入札不調が続く。全体の完成見込みは年明け以降と、当初予定した今夏から遅れている。観光シーズン中でもあり、環境省は地元関係者らの要望を受け、2階の工事が始まるまでの開放を決めた。

 29日の内覧会には関係者や地元住民らが出席。佐渡市金井新保の農業男性(68)は「佐渡の里山の風景を見渡せる素晴らしい施設ができた。観光客にもトキの舞う姿を楽しんでもらいたい」と話した。

 野生トキの観察を巡っては、保護を優先するため生息地の公表に慎重な意見も根強かった。ただ、昨年佐渡市がトキ交流会館(新穂潟上)前に「トキのみかた停留所」として観察スポットを紹介する看板を設けるなど、地域振興に生かす動きも出てきている。同省佐渡自然保護官事務所の沢栗浩明・首席自然保護官は「悪影響を与えずにトキを観察でき、自然の豊かさも感じてもらえる施設だ。観光・経済面の活性化につながってほしい」と話している。
https://www.niigata-nippo.co.jp/news/local/20190830491835.html

http://archive.fo/LEP9c

タグ:佐渡島 トキ
posted by BNJ at 23:02 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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