2019年09月11日

憂楽帳 野鳥のために【毎日新聞2019年9月11日】

 巣箱がある木にはしごをかけ、手袋をした手で鳥が持ち込むコケなどの巣材を巣箱から取り出す。内容物を丹念に確認した後、ビニール袋に入れる。それは地道な作業の繰り返しだ。

 2011年に発生した東京電力福島第1原発の事故では、放射性物質が広い範囲に拡散した。野鳥への影響を懸念した日本野鳥の会自然保護室チーフの山本裕さん(55)は翌年1月からほぼ毎月、福島県に出向いて、産卵数や巣材に付着した放射性物質などを調査している。巣箱は浪江町や福島市などに設置。生きた鳥からの採血には技術が必要だが、「だいぶ慣れました」と笑う。

 これまでにその影響とみられる変化は、ヤマガラ1羽に白斑が見つかったことだけだという。「とはいえ、巣材の汚染度は高い。どう影響するのか、調査を続けたい」と山本さんは話す。

 大震災から8年半がたった。被災地の、特に福島の放射能汚染については、今もさまざまな言説がある。私はこのような地道な調査こそが臆測を排除し、将来の福島や被災地に有益なデータを示すと確信している。【佐藤岳幸】
https://mainichi.jp/articles/20190911/dde/041/070/031000c

http://archive.fo/MPoeQ

タグ:ヤマガラ
posted by BNJ at 21:55 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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