2019年03月23日

絶滅危惧種のタカ営巣域保全勧告 三重県がメガソーラー業者に【毎日新聞2019年3月23日】

サシバの営巣場所がある東エリアの一部=三重県四日市市で2019年3月12日、松本宣良撮影
 三重県四日市市の南西部に広がる里山で計画されているメガソーラー事業を巡り、県が先月、計画地に営巣する絶滅危惧種のタカ「サシバ」の生息に支障を及ぼす恐れがあるとして、営巣木を含む樹林帯20ヘクタール以上を残すことなどを開発業者に勧告した。県自然環境保全条例に基づく異例の行政措置で、サシバが絶滅の恐れのある種のうち、特に保護が必要な県希少野生動植物種に追加指定されたことが影響したとみられる。

 対象事業は、「四日市足見川メガソーラー合同会社」(東京)が同市波木町など3地区にまたがる足見川沿いの丘陵地約98ヘクタールに計画している発電規模約50メガワットの太陽光発電施設。計画地は南北に走る県道を挟んで東西に大別され、約6割を占める東エリアの南側にサシバの営巣木がある。

 業者は条例に基づく開発行為届出書などで、東エリアの一角に約5ヘクタールの保全林を設け、その中に人工の代替巣を設置することで生息環境を最大限保全するとしていた。営巣木は伐採対象の改変区域に含まれていた。これに対し、勧告書は「約5ヘクタールでは営巣する可能性が高いとは言い難い。営巣木から半径200メートルの範囲も含め、少なくとも20ヘクタール以上、南側の斜面林を残すべきだ」とし、代替巣についても「急激な環境改変を伴う中でサシバが代替巣を利用する可能性は低い」としている。

 業者側は弁明書で、東エリアの保全林に、丘陵地から離れた樹林帯も加えて20ヘクタール以上確保する案も示したが、「樹林帯までの距離が遠い」(県みどり共生推進課)などの理由で認められなかった。

 サシバは近年、開発など人為的な影響で個体数の減少が著しく、昨年3月に県希少野生動植物種に指定された。同課の担当者は「今回の勧告はサシバが希少種に指定されたことも背景にある。専門家の意見を聞いて特に保全措置を求めた」と説明した。

 勧告を受け、四日市足見川メガソーラー合同会社の開発担当者は、毎日新聞の取材に「県と協議しながら、基本的に勧告に従って対応していきたい」と話した。届出書の内容を見直し、変更手続きをするとみられる。勧告の対象エリア以外の場所では既に伐採を始めている。【松本宣良】
https://mainichi.jp/articles/20190323/k00/00m/040/054000c

http://archive.is/U0oPi


三重県メガソーラー反対運動 行政も「勧告」に至った経緯とは?【週刊朝日AERA.dot.2019年3月23日】
四日市・メガソーラー計画 野鳥の会「見直しを」 タカ保全範囲、不十分 /三重【毎日新聞2018年4月18日】
里山の太陽光発電考える 2日に四日市で 市民シンポ【中日環境net2016年9月29日】
四日市の発電予定地 絶滅危惧種の鳥生息【読売新聞2016年8月2日】(サシバ/オオタカ)

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2019年03月19日

米誌日本版のコンテストで最優秀 神戸の自然写真家【神戸新聞NEXT2019年3月19日】

カラフトフクロウが餌やりをする瞬間を捉えた作品「北の森に生きる」(大竹英洋さん提供)
北米の大自然にレンズを向け続ける写真家の大竹英洋さん=神戸新聞社

 米国とカナダの国境付近から北極圏にかけて広がる北米の湖水地方「ノースウッズ」をテーマに撮影する神戸在住の写真家がいる。神戸市垂水区の大竹英洋さん(44)。20年前から毎年のように訪れ、四季折々の風景やオオカミやヘラジカといった野生動物にレンズを向けてきた。「20年通ってもまだ見切れていない。行くたびに新たな発見や出合いがある」と語る。(辰巳直之)

 東京育ちの大竹さんは、大学時代に始めた山歩きをきっかけに、自然写真に興味を持った。独学で撮影技術を学びながら、大学を卒業した1999年に単身渡米。以来、神秘的な森や湖の世界をライフワークに活動している。

 日本の国土の約4倍にあたる原生林や、無数の湖が点在する同地方。カヌーやそりで移動しながら撮影ポイントを探る。「移動は大変だが、自然の中を巡るカヌーの旅はたまらない」。活動費用の工面で苦労もあるが、なるべく1年の半分は当地で過ごす。

 今年1月、米誌「ナショナルジオグラフィック」日本版の写真コンテストで、グランプリに次ぐ最優秀賞を受賞した。被写体は、4年前にカナダ中部マニトバ州の森で撮ったカラフトフクロウの親子。高さ約5メートルの樹上の営巣場所から約10メートル離れたところに、地元の研究者や州政府らの協力で足場を設営した。母鳥がひなに餌を与える瞬間を500ミリの望遠レンズで切り取り、厳しい環境で暮らす動物の生命力を表現した。

 国内では、写真絵本の出版のほか、3年前に移り住んだ神戸を拠点に活動の幅を広げている。全国各地の小中学校や図書館に出向き、講演で子どもらにオオカミの鳴き声を披露することも。4月20〜28日には神戸市中央区三宮町3の芸術書専門店「ストレージ・ブックス」で写真展(24日休み)を開く。

 「豊かな自然や先住民の文化など、魅力的な世界を伝えていきたい」と話した。
https://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/201903/0012159160.shtml

http://archive.is/BsD8p
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木更津のアサリ守れ 市内3漁協、試行錯誤で効果 干潟カモ食害 【地方発ワイド】【千葉日報ウェブ2019年3月19日】

干潟の上にカモよけのテグス(漁業用釣り糸)を張る漁協役員。周りには侵入防止の囲い網を設置してある=12日、木更津市
潜水してアサリを食べるカモ(牛込漁協提供)
潜水してアサリを食べるカモ(牛込漁協提供)
 潮干狩り場や漁場のアサリをスズガモの食害から守ろうと、木更津市内の3漁協が対策に乗り出している。ここ数年で被害が目立つようになり、各漁協は猟友会の協力を得てカモを追い払ったり、干潟の上にカモよけのテグス(漁業用の釣り糸)を張ったりと、あの手この手で木更津の大事な地域資源を守っている。

(かずさ支局・武内博志)

 「一昨年ぐらいから被害が出始めた。今、対策しないといけないのはカモ」。木更津漁協の榎本伸二専務理事(72)が説明する。

 スズガモは越冬のため秋から春に飛来し、潜水してアサリなどの貝類を採食する。昼夜を問わず一羽で1日数キロを食べるともいわれ、干潟が粉砕されたアサリの貝殻だらけになったこともあったという。

 以前はこれほどの被害はなかったといい、榎本さんは「カモのエサがなくなったからアサリを食べるようになったのか」と首をかしげる。

◆カメラで“犯人”特定

 当初、被害の原因がカモだという確証はなかったため、牛込漁協は昨年3月、確認のため水中に定点カメラを設置した。すると、カモが潜水して次々とアサリを食べる様子が映っていた。アサリが無くなる原因は水質や食害など複合的な要因が指摘されているが、その一因がカモだと判明した。

 「まさか砂の中のものまで食べるとは」(木更津漁協の担当者)。情報を共有した各漁協は対策を本格化。同漁協では昨年4月から、組合員2人体制で夜警を実施し、潮干狩り場のスピーカーで花火や金物の音を流してカモを追い払おうとしたが、すぐに慣れてしまった。

 江川漁協では同月から、潮干狩り場の上にカモよけのテグスを張り、回りにはクロダイの食害対策も兼ねて侵入防止の囲い網を巡らせ、効果を上げた。

◆新たな補助制度も

 再び越冬時期を迎えた昨年12月から今年1月には、木更津、江川、牛込の3漁協が、猟友会に船上から散弾銃を撃ってもらい、カモを追い払う対策に乗り出した。市と連携し、実施する時間や場所を関係機関と調整するなど安全には万全を期した。千葉県と市は、一定の効果があったとして新年度から、同対策を講じる漁協に費用を補助する新制度(予算183万円)を創設する方針だ。

 ただ、この取り組みでもしばらくするとカモが戻ってきてしまう。効果が限定的だった木更津漁協では1月から、江川漁協が昨春から始めたカモよけのテグスと囲い網を導入し、被害を減らしているという。

 木更津の味と春の風物詩を堪能してもらおうと、対策に余念がない各漁協。本格的な潮干狩りシーズンの到来を受け、担当者は「対策の効果でアサリは守られている。順調に育っているのでぜひ来てほしい」と呼び掛けている。
https://www.chibanippo.co.jp/news/local/579631

http://archive.is/pfq4r
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2019年03月18日

炎にも動じず巣守るコウノトリ「ひかる」 小山【下野新聞SOON2019年3月18日】

ヨシ焼きの煙が立ちこめる中、人工巣塔に立つひかる=16日午前、小山市下生井(同市提供)

ヨシ焼きの煙が漂う中、人工巣塔で営巣行動をみせた「ひかる」=16日午前(提供写真)

 【小山】渡良瀬遊水地で16日に行われたヨシ焼きで、特別天然記念物コウノトリの「ひかる」(雄)が、下生井の第2調節池にある人工巣塔を守る様子が確認され、話題になっている。ヨシ焼きの炎に驚いて逃避するのではとの懸念もあったが、目撃者は「根性がある」と感心している。

 市は今回のヨシ焼きに先立ち、ひかるが滞在する人工巣塔に火が迫らないように周辺の草を刈っていた。

 ひかるを観察していた「コウノトリ見守り隊」の石川宜延(いしかわのりのぶ)さん(71)=栃木市大平町西水代=は「炎や煙に動じることなく巣塔に立ち続け、守っている様子だった。炎が収まった後は盛んに餌を捕ったり、草木を巣に運んだりしていた」と話していた。
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/146420

http://archive.is/EOyKv
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2019年03月17日

view 写】野生復帰進むトキ カギ握る繁殖期の市民情報【産経ニュース2019年3月17日】

求愛の擬交尾をする7歳雄(上)と6歳雌のトキ。雑木林の枯れ枝に鮮やかなとき色の羽が浮かび上がった =新潟県佐渡市(キヤノンEOS−1DX MarkII EF800mm 1/800、f 5.6、ISO640)
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 環境省は今年1月、絶滅危惧種を分類したレッドリストで、国の特別天然記念物トキを「野生絶滅」から危険性が1ランク低い「絶滅危惧1A類」に変更した。野生復帰が順調に進んでいると判断したことから、平成10年の指定以来、21年ぶりの見直しとなった。

 新潟県・佐渡島には約350羽のトキが生息している。今年の繁殖期は最多の100組以上(昨年は77組)がペアになると予想され、モニタリングチームは巣の確認に頭を悩ませている。

 新潟大学の永田尚志教授は「昨年まではすべての巣を確認できたが、今年は20〜30組の巣を見逃す恐れもある」と話す。理由は個体数が増加し、生息地が、島内の広範囲に広がったためだ。今後、予想もしない地域での営巣もあり得る。

 初放鳥からトキの観察を続けている日本野鳥の会佐渡支部長の土屋正起さんは「今年は見落としてしまう巣も多いだろうが、一羽でも多くのヒナに個体識別用の足輪を付けることが肝心だ」と考える。

雄から雌への「枝渡し」も愛情表現の一つだ
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 生存率や生息数など、足輪から得られるデータは計り知れない。放鳥したトキには装着しているが、野外生まれのヒナには調査員が営巣木に登り、取り付けなければならない。ヒナに足輪を装着できる時期は短く、巣の早期発見が必要だという。

 そこで重要となるのが市民からの目撃情報だ。トキ目撃情報専用フリーダイヤル(0120・980・551)が設けられ、昨年も複数の巣が市民情報で確認されている。

 土屋さんは「トキが同じ林へ頻繁に出入りしたり、巣材となる木の枝や枯れ草などを運び込んだりしているところを見たら、連絡してほしい」と呼びかけている。(写真報道局 大山文兄)
https://www.sankei.com/life/news/190317/lif1903170031-n1.html
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