2018年04月18日

【浪速風】帰ってきた「飛ぶ宝石」カワセミ 鳥インフルが気になるが…(4月18日)【産経WEST2018年4月18日】

カワセミ

 豊中市の服部緑地には数多くの野鳥が生息している。この時期、バードウオッチングのお目当てはカワセミで、池のほとりでカメラや双眼鏡を構えている。スズメほどの大きさの青い羽毛が美しく、光の当たり方によってヒスイのような緑色になる。漢字で同じ「翡翠」と表記するのは、このためである。

 ▼「清流の宝石」とも呼ばれる。高度経済成長期、都会の川や池が汚染されて、山奥へと追われた。それが戻ってきたのは、水質が改善されたからだろうか。エサになる水辺の生き物が増えたのかもしれない。めったに見られないが、「はっきりと翡翠色にとびにけり」(中村草田男)に、もう初夏を感じる。

 ▼ちょっと気になることがある。隣接する兵庫県伊丹市の昆陽(こや)池公園でこの春、カラスが大量死し、鳥インフルエンザの集団感染と確認された。渡り鳥が運んできた高病原性ウイルスが原因らしい。せっかくUターンしたカワセミの安住を妨げないでほしい。
https://www.sankei.com/west/news/180418/wst1804180048-n1.html

http://archive.is/YWYx3

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2018年04月12日

(経済気象台)自然と人間の結び直し【朝日新聞デジタル2018年4月12日】(ヒシクイ/タンチョウ)

 まだ寒さが厳しい北海道東部、海岸近くの畑には、農家が散布した融雪剤の効果で、ひと足早く「緑」が顔を出している。暖かい雪の布団の下で厳しい冬を越えた若葉は、いよいよ成長しようと日を浴びている。

 海岸近くの湖で夜を明かした鳥たちは、内陸に向かって飛び立った。めざすは、白い大地の所々に見える緑色の場所。降り立つと、一心不乱に若葉をついばむ。越冬地である北関東や東北から、夏を過ごすロシア、シベリアへむかうため、力を蓄えるのが目的だ。

 バードウォッチャーの目の前には、戦後の乱獲により絶滅の危機に直面し、その後、国の天然記念物として保護されている鳥がいる。春先に農家の畑で観察できるとうわさになり、早朝から大勢の人たちが望遠レンズで愛らしい姿をのぞく。

 鹿の食害に悩まされてきた地域の農家とって、最近、新しい悩みの種ができた。早朝に騒音のような鳴き声とともに、海の方からくる鳥たちが、前年の秋に植えた3ヘクタールの小麦畑に降り立つ。その数は瞬く間に増え、緑の小麦畑は一面真っ黒になる。300羽を超える鳥の名は、ヒシクイという。

 たくさんの人たちがいる手前、空砲で脅かすこともできない。酪農家から聞いた話だと、牛舎からトウモロコシを盗み食いしているタンチョウを追い払ったところを観光客に目撃されて、「悪者」を見るような目で見られたという話が脳裏に浮かぶ。

 動物の世界に進出したのが人間だ、という意見もあるが、小麦を生産することで生計を立て、それがパンなどの原料となっている現実もある。自然と人間との関係性も、時代に応じて結び直さないといけない。

 (着)

 ◆この欄は、第一線で活躍している経済人、学者ら社外筆者が執筆しています。
https://www.asahi.com/articles/DA3S13446722.html

http://archive.is/DnTW6
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2018年04月10日

野鳥の声を通訳【宮崎日日新聞2018年4月10日】

 モリエールをご存じだろうか。高校の美術部員なら「そんなの常識。うちの部室にも一個ある」と答えるのではないだろうか。半身像で石こうデッサンのよきモデルとなる。

 ところが海外文学をかじった人なら「フランスの戯曲家だろ」と答えるはずだ。どちらも正解。付け加えれば、モリエールが生きた17世紀は俳優として有名だった。同じ人物が人によって全く別の顔を見せる好例だ。鈴木素直さんは「宮崎のモリエール」だった。

 詩人で日本野鳥の会県支部長、障害者教育の専門家、画家瑛九の研究者、エスペランティスト…。肩書が片手で収まらない。親交があっても、ほかの一面を知らない人は多かった。絵画展にいたと思えば、山中で出会ったこともあった。

 最後に会ったのは2014年宮崎市内であった「生ョ範義展」の開会式典だったと思う。「生ョさんと写真撮ってよ」と言われて、この世界的な異色画家の、本県における数少ない友人であると知った。面倒見よさと快活さは分野を問わず人々を引き付けていた。

 詩「あいさつ」から「ころころ 石ころおいもが生まれてくる 虫もかえるも顔を出す それからたしかにきこえた-ありがとうって」。詩集を読み返すと、多彩な活動はすべて弱いものへ向ける優しさから派生していたことが分かる。

 肩書に野鳥の通訳士も加えたい。鳴き声がどう聞こえたか「聞きなし」には地域の人々の言葉と想像力が発揮される。聞き取り調査は民俗文化のユニークな切り口となった。通訳してくれる人が亡くなり、この春はウグイスの声も寂しい。
https://this.kiji.is/356096800739886177?c=39546741839462401

http://archive.is/Bkl4N
タグ:ウグイス
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2018年03月31日

(天声人語)飼育係という天職【朝日新聞デジタル2018年3月31日】

 飼育の世界に40年、元上野動物園長の小宮輝之さん(70)の近刊『動物園ではたらく』を読んだ。飼育係として感じた喜びや悩み、数々の失敗談にひかれ、ご自宅を訪ねた▼東京生まれ。幼いころ上野で見たゾウに心を奪われ、ゾウの絵の服をせがんだ。小学校の遠足先では伝書バトを放つ帰巣実験を成功させる。高校では魚類…
https://www.asahi.com/articles/DA3S13429190.html

http://archive.is/kmQ0n
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2018年03月29日

(天声人語)佐渡の春【朝日新聞デジタル2018年3月29日】

 早春の佐渡を訪ねた。目当ては、マジックミラー越しに間近でトキのつがいを観察できる施設「トキふれあいプラザ」。開園5年の今年、入居ペアが入れ替わったばかりだ▼昨年まで暮らしたのは16歳のオス雄太と8歳のメスすみれ。飼育係は年の差を心配したが、相性はよかった。3年続けて卵を産み、7羽を巣立たせた。エサ…
https://www.asahi.com/articles/DA3S13425479.html

http://archive.is/9njta
タグ:佐渡島 トキ
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