2018年10月26日

ツルの渡来地・鹿児島県出水平野に今月18日、第1陣のナベヅル2羽が来た【西日本新聞2018年10月26日】

 ツルの渡来地・鹿児島県出水平野に今月18日、第1陣のナベヅル2羽が来た。以前現地に勤務し、ツルの記事はよく書いたので、毎年この時期になると懐かしく思う。

 そんな今月8日、ツルの渡りルートとされる佐賀県伊万里市で、ナベヅル1羽を目撃した。福岡市に住む私を訪ねてきた母親を、自家用車で実家に送る途中、黄金色の稲穂がまぶしい田んぼの中に立っているではないか。その日は休みだったが、カメラを持っていたので写真を、と思ったが…望遠レンズがない! 手持ちのレンズでは点のようにしか写らないのは確実で、大きく引き伸ばすのはちょっと無理な距離。近づけば警戒され飛び去るのは確実だ。それに、けがなどで北帰行せず、日本に居残ったツルの可能性もある。結局撮影は諦めた。

 実はニュースだったかも。以後ずっと複雑な心境のまま。見間違いだと言われたら「信じてください」としか言えない話だが。 (石田禎裕)
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/desk/article/460425/

http://archive.is/B7bJ5

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2018年10月23日

くろしお 撃たれたキジ【宮崎日日新聞2018年10月23日】

 稲刈りが大半済んだ宮崎市・生目古墳群周辺の田畑を歩いていたら、目の前を何かがすばやく横切った。草むらに赤いとさかが見えて分かった。この秋はよくキジと出合う。

 大抵は速足で逃げるが、距離が近いと「ケーン」と鳴いて飛び去ることもある。「あしびきの山鳥(やまどり)の尾のしだり尾の長々し夜をひとりかも寝む」(柿本人麿)。秋の長い夜をうたった歌。山鳥はキジの一種だ。それでキジは秋の鳥と思っていたが一般には春の鳥らしい。

 「キジ(記事)も鳴かずば撃たれまいに」とサウジアラビア当局が思ったのか。同国政府に批判的な記事を書いていたサウジ人記者のジャマル・カショギ氏がトルコで死亡した事件は、ムハンマド皇太子が関与した疑いが深まっている。

 「殴り合いで死亡」と当局は説明していたが、つじつまの合わない状況が明らかになり説明は二転三転。真相は草むらの中だが、当初は巨額の武器を購入してもらう立場上サウジ政府を擁護していたトランプ米大統領も「ごまかしやうそがあった」と不満を示す。

 サウジ当局の整合性のない説明を欧州の指導者らが厳しく批判する一方で、日本政府は米国など国際社会の対応を見守る。原油輸入量の4割をサウジに頼る日本にとって関係悪化を避けたい思惑は分かるが、腰が引けた印象は否めない。

 人の頼み事や相談を無愛想に断るさまを「けんもほろろ」というが、「けん」はキジの鳴き声からきている。重大な人権侵害には毅然(きぜん)とした態度を見せないと、キジを国鳥に仰ぐ日本が国際社会で「けんもほろろ」な扱いを受けかねない。
http://www.the-miyanichi.co.jp/kuroshio/_35143.html

http://archive.is/rjP3C
タグ:キジ
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2018年10月16日

【行雲流水】(サシバを守る)【宮古毎日新聞2018年10月16日】

 日本自然保護協会主催の、サシバについてのセミナーは予定通り実施された

▼セミナーで久貝勝盛氏(宮古野鳥の会顧問)は、伊良部中学校のサシバ保護の歴史を語った。伊良部中学校は1981年県の環境教育モデル校の指定を受け、83年から、「サシバは友だちフォーラム」を開催するなど、学校・PTA・行政の連携のもと、保護活動を行い、サシバ密猟ゼロ達成に寄与した

▼山ア亨氏(アジア猛禽類ネットワーク会長)は、サシバの保護は人間の住みよい環境の保護であることを強調、フィリピンでは地域をあげての取り組みが2年で密猟を根絶したこと、その過程で久貝勝盛氏が講演を行うなど協力したことも紹介した。遠藤孝一氏(NPO法人オオタカ保護基金代表)は、市貝町の環境がサシバの生息に良く、生息密度が日本一であることを説明、生態系の保全と地域経済の連動を図る構想を語った

▼東淳樹氏(岩手大学農学部講師)は、サシバの生態や渡りのルート等について、解明されていることの概要と、さらなる研究の必要性を語った。出島誠一氏(公益財団法人日本自然保護協会副部長)は、サシバの飛来数の減少と、特に開発による環境の悪化を懸念、「伊良部島・下地島サシバ森づくり構想」を提起した

▼サシバ俳句コンテストでは、応募作品の多様さ、豊かさが注目され、サシバ保護活動が同時に、心と創造力を育んでいることを示した

▼折しも、当日、約2500羽(宮古野鳥の会推定)が伊良部島に飛来し、サシバと保護者たちが楽しく交歓した。(空)
http://www.miyakomainichi.com/2018/10/113113/

http://archive.is/lqND1
タグ:サシバ
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2018年10月12日

秋冬の多々良沼 多様な鳥、いつまでも【上毛新聞2018年10月12日】

 猛暑と豪雨、台風や北海道の地震で、亡くなられた方のご冥福を祈るとともに、けがをした方たちのお見舞いを申し上げます。人の心や自然が傷付いた夏も終わると、秋から冬へと季節は変わるが、果たして例年同様に冬鳥たちが来てくれるか心配になる。

 9月下旬になると水位の下がった多々良沼の中州に、シベリアなどの北極圏で繁殖活動した旅鳥でシギ科のアオアシシギ、ツルシギ、オジロトウネン、トウネン、タカブシギなどが越冬地の南半球などへ渡る途中に立ち寄る。長いものでは、1カ月以上も滞在するシギもいる。

 また、この時期は珍しいシギを撮るために大勢のカメラマンが集まり、沼の周囲がにぎわう。旅鳥とは、日本より北の地域で子育てをして、南半球などで越冬する鳥のこと。

 10月! 冬鳥たちの飛来が期待される時季である。カモ科のコガモやオナガガモ、カイツブリ科のカンムリカイツブリが沼の水面に見られるようになる。冬鳥ではないが、上空にはミサゴ科のミサゴが魚を捕まえるために水面にダイビングする光景が見られ、カメラマンたちの絶好の被写体となる。

 中旬になると、冬の使者といわれるハクチョウの飛来もあるだろう。周辺の草地や林などでは留鳥または漂鳥のホオジロ、メジロ、セッカ、モズなどが日ごとに数を増し、目にすることが多くなる。

 これからの季節、日を追うごとに気温が下がってくると、いつも見られるスズメやキジバト、ムクドリなどに交じって、本州では留鳥だが、北海道でも子育てをするヒヨドリ、冬鳥のジョウビタキ、オオジュリン、ツグミ、シメ、ベニマシコや留鳥のカワラヒワなどが沼の周辺で観察できる。

 沼の水面では、シベリア方面から渡ってきた冬鳥のカモやハクチョウなどでにぎわいを見せる。特にカモ科のミコアイサは白と黒の色模様がパンダのように見えるので人気があり、一度見たら印象に残るカモである。例年30〜50羽くらいが越冬する。

 この他、海鳥のセグロカモメはシーズン中観察でき、ユリカモメ、ウミネコは時々数羽飛来する。

 多々良沼では、毎シーズン飛来するマガンが数羽見られる。2017年12月から18年2月には、80羽を超すマガンが東方のねぐらから多々良沼に飛来してきた。

 こうして、多々良沼に飛来する鳥たちを見ていると季節感が分かる。しかし、近年は地球温暖化の影響とみられる変化があるように感じられる。

 これからの季節は、ハクチョウ見物の人たちや珍鳥などを追うカメラマンなどでにぎわいを見せる多々良沼に例年同様、鳥たちの飛来を願いつつ終わりたい。



前・日本野鳥の会群馬館林分会長 太田進 館林市松原

 【略歴】民間企業を退職後、日本野鳥の会群馬館林分会に入会。1996年から2017年5月まで同分会長。多々良沼自然公園を愛する会の世話人。館林市出身。
https://www.jomo-news.co.jp/feature/shiten/85341

http://archive.is/lQszD
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2018年10月10日

集団で暮らすペンギンは臆病な生き物…【西日本新聞2018年10月10日】

 集団で暮らすペンギンは臆病な生き物。魚を捕るために海に入らないといけないが、そこには恐ろしい天敵の動物もいる。えさを求めて移動した群れは、水際に来ると、ためらい、立ちすくんでしまう

▼その中で、思い切って最初に海に飛び込む一羽を「ファーストペンギン」と呼ぶ。それを見た仲間は、後を追って次々と海へ。最初の一羽が奮い起こした勇気が、群れ全体を救うことになるのだ

▼ことしのノーベル平和賞は「ファーストペンギンの勇気」がたたえられた。選ばれた一人は、過激派組織にさらわれ、性暴力を受けたイラク人女性のナディア・ムラドさん。過酷な体験を証言し国際社会に告発した。「声を上げられない人々の声になる」と、虐殺や性暴力の根絶を訴える姿は胸を打つ

▼もう一人は、紛争下のコンゴで性暴力を受けた女性らの治療や支援に取り組む男性産婦人科医デニ・ムクウェゲさん。武装勢力に命を狙われたこともあるというが、脅しに屈せず闘い続けている

▼ノーベル賞委員会は、今回の平和賞は昨年から世界に広がった「#MeToo」(「私も」の意)運動とも共通する、と。この動きも、最初にSNSで性被害を告発した米国女優の「勇気」から始まり、各国の女性たちが後に続いた

▼ファーストペンギンの勇気は、あらゆる分野で世の中を変える原動力になる。そして臆病な「日和見ペンギン」も奮い立たせてくれる。
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/syunzyu/article/456377/

http://archive.is/o6eZC
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