2018年08月21日

朝日新聞によるオオセグロカモメをウミネコと誤認した報道について

青森)ウニ落として割りパクリ 尻屋崎、利口なウミネコ
伊東大治2018年7月8日03時00分

ウニを食べるウミネコ=青森県東通村尻屋

 東通村尻屋の尻屋埼灯台付近で5日、ウミネコがくわえたウニを上空から落として割り、中身を食べていた。食べていたのはとげだらけのムラサキウニ。くちばしでくわえて飛び立つと、5〜7メートル上空からアスファルト路面に落とし、大きく割れた中身をついばんでいた。

 繁殖地・蕪島(かぶしま)がある八戸市の教育委員会によると「賢いウミネコなら、ありうる行動」と市内のウミネコ研究者は話しているという。ウミネコの保護を担当している監視員は、ツブ貝をくわえて落とし、中身を出して食べる行動を時々目撃している。ウニの場合は「潮が引いて海面に露出したものを捕ってきているのでは」(市教委社会教育課)とみられる。
 ウミネコたちが観光客の前でこの一芸を次々披露してくれたら、尻屋崎の集客につながるかもしれない。(伊東大治)
https://www.asahi.com/articles/ASL7555GVL75UBNB00P.html
http://archive.is/bKIqp

ウニ食べるグルメなウミネコ 上空から落として割る
伊東大治2018年7月11日09時40分

 青森県東通村尻屋の尻屋埼灯台付近で5日、ウミネコがくわえたウニを上空から落として割り、中身を食べていた。食べていたのはとげだらけのムラサキウニ。くちばしでくわえて飛び立つと、5〜7メートル上空からアスファルト路面に落とし、大きく割れた中身をついばんでいた。

 繁殖地・蕪島(かぶしま)がある八戸市の教育委員会によると「賢いウミネコなら、ありうる行動」と市内のウミネコ研究者は話しているという。ウミネコの保護を担当している監視員は、ツブ貝をくわえて落とし、中身を出して食べる行動を時々目撃している。ウニの場合は「潮が引いて海面に露出したものを捕ってきているのでは」(市教委社会教育課)とみられる。
 ウミネコたちが観光客の前でこの一芸を次々披露してくれたら、尻屋崎の集客につながるかもしれない。(伊東大治)
https://www.asahi.com/articles/ASL7555GVL75UBNB00P.html
http://archive.is/kUZA2

ウニ食べるグルメなオオセグロカモメ 空から落とし割る
伊東大治2018年7月11日09時40分

ウニを食べるオオセグロカモメ=青森県東通村尻屋

 東通村尻屋の尻屋埼灯台付近で5日、オオセグロカモメがくわえたウニを上空から落として割り、中身を食べていた。食べていたのはとげだらけのムラサキウニ。くちばしでくわえて飛び立つと、5〜7メートル上空からアスファルト路面に落とし、大きく割れた中身をついばんでいた。
 オオセグロカモメたちが観光客の前でこの一芸を次々披露してくれたら、尻屋崎の集客につながるかもしれない。(伊東大治)
https://www.asahi.com/articles/ASL7555GVL75UBNB00P.html
http://archive.is/bKIqp


これらはいずれも同一URLで報じられた記事である。
蕪島=ウミネコ、のイメージで安易にウミネコと同定したことも問題であるが、同一のURLで更新したことも示さず確認されているだけで3度も記事が書き換わっているのはそれ以上に問題である。
最初の報道を見た人がこの記事を見返したときに、内容が違っていることに気づいても、自分の記憶違いなのか記事の方が書き換わったのか確かめようがないのである。

朝日新聞デジタルはこういった記事の書き換えを非常に頻繁に行っている。
鳥に関するニュースではないが自然関係では以下のような例もある。


小笠原空港「五輪までになんとかしろ」 二階氏が一喝
2015年12月17日20時02分

二階総務会長

 「五輪を開催できる東京都が、どうして空港一つ造れないのか。五輪までになんとかしてくれ」。自民党国会議員でつくる「小笠原を応援する会」の17日の会合で、二階俊博総務会長が同席した環境省幹部を一喝する一幕があった。
 空港計画は、米国からの返還20周年の1988年に東京都が打ち出した。だが、都は、世界自然遺産に登録された小笠原の環境保護と1千億円超の事業費を理由に後ろ向きとなり、進んでいない。
 二階氏は会合で、急病人の搬送に空港が必要だと主張。環境省が都と足並みをそろえ、絶滅危惧種のムニンツツジの保護を重視することに対し、「そんなものはあったってなくたってどうってことない。(建設が進まないのは)環境省にも責任がある。省から庁へ戻ってもらわねばならない」とも発言した。
http://www.asahi.com/articles/ASHDK5G7NHDKUTFK00R.html
https://archive.is/J9WkK

小笠原空港「五輪までになんとかしろ」 二階氏迫る
2015年12月17日20時02分

二階総務会長

 「環境省にも責任がある。省から庁へ戻ってもらわねばならない」。自民党国会議員でつくる「小笠原を応援する会」の17日の会合で、二階俊博総務会長が、環境保護を訴えて小笠原空港の建設に否定的な環境省幹部にこう迫る一幕があった。
 空港計画は、米国からの返還20周年の1988年に東京都が打ち出した。だが、都は、世界自然遺産に登録された小笠原の環境保護と1千億円超の事業費を理由に後ろ向きとなり、進んでいない。
 二階氏は会合で、急病人の搬送に空港が必要だと主張。都の姿勢についても「五輪を開催できる東京都が、どうして空港一つ造れないのか。五輪までになんとかしてくれ」と求めた。
http://www.asahi.com/articles/ASHDK5G7NHDKUTFK00R.html
https://archive.is/X5wjQ

小笠原空港「五輪までになんとかしろ」 二階氏迫る
2015年12月17日20時02分

二階総務会長

 「小笠原空港ができないのは、環境省にも責任がある。省から庁へ戻ってもらわねばならない」。自民党国会議員でつくる「小笠原を応援する会」の17日の会合で、二階俊博総務会長が、環境保護を訴えて空港建設に否定的な環境省幹部にこう迫る一幕があった。
 二階氏は、急病人の搬送に空港が必要だと主張。同省が絶滅危惧種のムニンツツジの保護を重視していることについても、「そんなものはあったって、なくたって、どうってことない」と語った。
 空港計画は、米国からの返還20周年の1988年に東京都が打ち出した。だが、都は、世界自然遺産に登録された小笠原の環境保護と1千億円超の事業費を理由に後ろ向きとなり、進んでいない。
残り:54文字/全文:355文字
http://www.asahi.com/articles/ASHDK5G7NHDKUTFK00R.html
http://archive.is/BQx9d


この記事も同一URLで3つのバージョンの記事がある。
最初のバージョンには

 環境省が都と足並みをそろえ、絶滅危惧種のムニンツツジの保護を重視することに対し、「そんなものはあったってなくたってどうってことない。(建設が進まないのは)環境省にも責任がある。省から庁へ戻ってもらわねばならない」とも発言した。


と書かれているが2番目のバージョンではこの部分が削除されている。
この削除をめぐり、SNS上では二階氏や政権への忖度、または二階氏側からの圧力かと騒動になった。
その後また3番目のバージョンでは再び

同省が絶滅危惧種のムニンツツジの保護を重視していることについても、「そんなものはあったって、なくたって、どうってことない」と語った。


との記載が戻ってきたが「環境省にも責任がある。省から庁へ戻ってもらわねばならない」の部分は消えたままである。
この発言が実際にあったのかどうか現時点では不明である。

同様の書き換えは他社でも行われており、2018年1月には、京都大iPS細胞研究所の研究不正の事件に関連し、共同通信が論文の掲載された科学誌創刊に山中教授が不正に関与したかのように報道し、その後改変するという事件があった。

記事の改変の過程は以下のミラーサイトで閲覧できる。
http://archive.is/https://this.kiji.is/329123813377803361

この件に際し、朝日新聞の記者である伊丹氏が以下のように発言している。




このツイートへのリプライにもあるが、同一URLで記事を書き換えた場合履歴は表示すべきだ、という意見は至極真っ当に思える。
印刷され配達される紙面を都度修正し、修正版を配ることは難しいにしても、ウェブ版は書き換えたタイミングでそのことを明示すればいいだけなのではないだろうか。
このようなことが許されるなら、誤報も自由に隠蔽することができてしまう。
考えたくはないが、意図的に世論を誘導するような記事を拡散し、その後しれっと記事を修正し知らん顔をすることもできてしまうだろう。
記事本体の同一性が担保されていない以上、要件を満たした正当な引用であっても、あとになってから「この引用は同一性を保持していない不当な引用である、内容を勝手に改変した」と指摘されかねない。

これは報道の信頼性の根幹に関わる問題である。
このような改変が続く限り、当サイトのような集積サイトやウェブ魚拓のようなミラーサービスは必要だと考える。
新聞各社で行っている「NIE 教育に新聞を」であるが、こういった自身の欺瞞を子どもたちにどう説明しているのか。

記事の改変、訂正があった場合はそのことを明示し、改変の履歴を表示し、その記事を一定期間人目に留まるよう公開し続けることを望みたい。



posted by BNJ at 12:11 | Comment(0) | 報道の検証 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月03日

天竜浜名湖鉄道浜名湖佐久米駅のユリカモメをめぐる報道について

ユリカモメ「PRしたいのに」 浜松、鳥インフル対策で“自粛”【静岡新聞アットエス2018年1月17日】
飛び交うユリカモメの群れ=2017年12月下旬、浜松市北区三ケ日町の天竜浜名湖鉄道浜名湖佐久米駅
 越冬するユリカモメの飛来地として知られる浜松市北区三ケ日町の天竜浜名湖鉄道浜名湖佐久米駅に今季も大群が押し寄せている。カモメへの餌付けが観光客に人気だが、2016年末に全国で鳥インフルエンザの感染が相次ぎ、県が昨季から自粛を要請。餌を求めるカモメが車両の周辺を飛び交う光景は見応え十分だが、観光関係者は「売り出したくても売り出せない」と頭を悩ませる。 天浜線は県の方針を受けてカモメを表紙に使ったパンフレットを回収した。ただ、観光客の関心は高く、12月ごろから飛来状況の問い合わせが同社に相次ぐ。沢井孝光営業部長は「飛来状況は伝えている。本当は観光として案内したいが難しい」と明かす。
 同区細江町の奥浜名湖観光協会は会員制交流サイト(SNS)で例年通り情報発信。荘司哲事務局長は「『ふれあい』『餌やり』といった表現は避けた。飛来しているのは事実なので、見て楽しむ分には問題ないのでは」と説明する。
 自粛も徹底はされていない。約20年前から餌やりを続ける笹田順嗣さん(68)は「県の考えは分かるが、飛来しているのにあげないわけにはいかない」と強調する。始めた当初は数十羽だったが、年々カモメが増え、いつしか地域の名物になった。県の要請を受けた昨季は給餌を中止。今季は量を例年の5分の1ほどに減らしている。
 写真愛好家は例年通り駅に集まり、撮影のチャンスを狙う。一部には持参した餌を与える人も。浜名湖沿岸にはカモメとのふれあいを売りにする別の地域もあり、「佐久米駅だけ自粛を求められるのは不公平だ」と不満がくすぶる。県自然保護課の担当者は「個人の餌やりの規制まではできないが、鳥が習性として覚えてしまわないよう大規模な給餌は控えてほしい」と理解を求める。

 <メモ>給餌により野鳥の大群が一度に集まると、野鳥間で鳥インフルエンザの感染リスクが高まるほか、感染した野鳥のふんを踏んだ観光客がウイルスの運び役になる可能性がある。2016年度の鳥インフルエンザが給餌により水鳥が密集した場所で続発したのを受け、環境省は17年10月に改定した対応マニュアルに、鳥獣への安易な餌付けの防止を盛り込んだ。国や都道府県は餌付け防止の普及啓発に積極的に取り組むよう求められている。
http://www.at-s.com/news/article/topics/shizuoka/447186.html
http://archive.is/77Jjz


先日このような報道がありました。
ユリカモメへの給餌が名物となっていたが、鳥インフルエンザの流行を機に自粛の流れに、という話です。
記事内容から観光協会も給餌を観光資源としていたことが読み取れます。
実際、以下のような報道がされてきました。
すでに野生動物への給餌が様々な問題を誘発することが報じられている時期であり、これらは軽率な報道言わざるを得ません。
餌付けを好意的に報道するメディアは現在も多く、見識の向上が望まれます。

【鉄学しましょ】カモメの魔術師 木村裕子【東京新聞2016年2月17日】
 カモメの魔術師ともいえる男性がいる。静岡県を走る天竜浜名湖鉄道の浜名湖佐久米駅(浜松市)ホームに、多い日には800羽のカモメを集める。駅近くですし店を営む笹田順嗣さんだ。
 約20年前、駅舎内の娘さんの喫茶店で余ったパンの耳をあげたのがきっかけ。以来、毎年11〜3月に1日4回、シベリアから渡ってくるユリカモメにボランティアで与え続けた。結果、かなりの数がやってくるようになった=写真。
 誰もができることではない。笹田さんが入院してエサやりができなくなった時、アルバイトを雇った。同じ時間、同じパンを与えていたのに、日に日にカモメの数が減り、とうとう駅から姿を消してしまったのだ。退院後に笹田さんが再開すると、戻ってきたという。
 笹田さんは「自分の子どものようにかわいい。あの子は今年で9年目だよ」と、私の目では全く違いが分からない1羽を指さしてほほ笑んだ。1日40斤分のパンの耳を与え、足りなくなると鉄道会社が寄付してくれる。1日の乗降客20人程度だった駅が、多い日は1200人の観光客が訪れるように。笹田さんは、カモメだけでなく人も集め笑顔にする魔術師だ。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/tetsugaku/list/CK2016021602000203.html
http://archive.is/MDpqc


浜松の「浜名湖佐久米駅」にユリカモメの大群 頭の上に止まるシーンも【浜松経済新聞2016年1月5日】
浜名湖佐久米駅に飛来するユリカモメ

 天竜浜名湖鉄道の「浜名湖佐久米駅」(浜松市北区三ヶ日町、TEL 053-925-2276)に現在、ユリカモメの大群が飛来している。

ユリカモメの世話をする浜名湖佐久米駅・駅長の笹田順嗣さん

 同駅では、毎年11月〜3月にかけてユリカモメの大群が飛来。ピークは1月下旬から2月上旬で、最大約800羽のユリカモメがやってくるという。11月になると同駅の駅長である笹田順嗣さんがユリカモメの餌付けを開始。渡り鳥であるユリカモメは、冬になると水温が下がり魚を捕ることができないため、笹田さんの与える餌を食べにやってくるという。

 駅に併設されている喫茶店「かとれあ」では現在、観光客向けに餌を販売しており、ユリカモメに餌をやることができる。もともと餌は販売していなかったが、ユリカモメを見に来る人に楽しんでもらうために100円で餌の販売を始めたという。

 笹田さんは観光客に撮影を楽しんでもらうためにさまざまな工夫を凝らす。10時32分、10時47分、14時27分、14時47分に同駅着の4回の電車では、電車とユリカモメを一緒に撮影できるように笹田さんが、電車が来る瞬間に餌でユリカモメを引き寄せる。ほかにも、カモとユリカモメが一緒に撮れるように湖に餌を投げたり、観光客と撮影者とユリカモメが一緒に撮れるように鏡を設置したりしている。今年は笹田さんが頭にユリカモメが乗るようにするための餌付けも始めたという。

 「楽しくユリカモメと触れ合うためには、路線に餌を投げ込まないなどのルールを守る必要がある。ルールを守ってもらい、毎年続けられるようにしたい」と笹田さん。「寒い日に来ると多くのユリカモメが見られる。来て楽しんでもらえれば」とも。

 「かとれあ」の営業時間は8時30分〜19時。
http://hamamatsu.keizai.biz/headline/1526/
https://archive.is/xdaNz


(ひとえきがたり)浜名湖佐久米駅 静岡県、天竜浜名湖鉄道 800羽の白い群れは冬限定【朝日新聞デジタル2015年2月10日】
 ◇浜名湖佐久米(さくめ)駅

 浜名湖畔の小さな無人駅に、冬になると白い大群が舞い降りる。その正体はユリカモメ。4千キロ離れたシベリアから渡ってくる。多いと800羽にもなり「ギィーギィー」という鳴き声が響き渡る。

 17年前、近くですし店を営む笹田順嗣さん(65)が餌付けを始めた。今ではすっかり冬の風物詩。笹田さんは「カモメ駅長」として親しまれている。

 鳥たちがシベリアに帰る3月末まで、休日ともなればホームは見学者であふれる。浜松市の主婦、渡辺みどりさん(46)は週1回は足を運び、ユリカモメの写真をブログで紹介している。「寒くなるとユリカモメ日和。ソワソワするの」

 よく晴れた週末。笹田さんが大袋を抱えて駅にやってきた。中にはパンの耳が40斤分。1日2回の餌やりで週に8、9袋を使い切る。「今日はあったかいで、少ないなあ」。ユリカモメは気温が低く風の強い日を好むという。餌やりに来た子どもたちが残念そうな顔をした。それでも笹田さんがパンを高く掲げると、鳥たちは器用にくわえて飛び去っていく。「脚が黄色いのはまだ若い鳥だで、優しくしてやらにゃ」。笹田さんの注意を聞いて、子どもたちも後に続く。

 4年前、1週間ほど入院した笹田さんに代わって知人が餌やりをしようとしたが、ユリカモメは姿を見せなかったそうだ。「賢いから、人の顔をよく覚えとるんだわ」。これからも体が動く限り続けていくつもりだ。(永井美帆)

 ■沿線ぶらり

 天竜浜名湖鉄道は掛川駅(静岡県掛川市)と新所原駅(湖西市)を結ぶ67.7キロ。

 38駅中10駅に飲食店を併設。新所原駅には駅のうなぎや やまよし(電話053・577・4181)がある。うな丼(1300〜2100円)は弁当にもできる。[火]休み。

 気賀駅から徒歩3分に気賀関所(電話523・2855)が復元されている。東海道のわき街道で、「入り鉄砲に出女」を調べる厳しい関門だった。身分の高い女性も多く通行したことから「姫街道」と呼ばれ、4月にはその行列を再現した祭り「姫様道中」も行われる。

 ■興味津々

 駅務室を改装した喫茶店かとれあ(電話053・526・1557)では餌(100円)や記念入場券(160円)を販売。ユリカモメを間近で眺められ、オリジナル商品=写真=も。[前]8時半〜[後]7時。
http://www.asahi.com/articles/DA3S11595395.html
https://archive.today/erW3D


(ひとえきがたり)浜名湖佐久米駅 静岡県、天竜浜名湖鉄道 800羽の白い群れは冬限定【朝日新聞デジタル2015年2月10日】
 ◇浜名湖佐久米(さくめ)駅

 浜名湖畔の小さな無人駅に、冬になると白い大群が舞い降りる。その正体はユリカモメ。4千キロ離れたシベリアから渡ってくる。多いと800羽にもなり「ギィーギィー」という鳴き声が響き渡る。

 17年前、近くですし店を営む笹田順嗣さん(65)が餌付けを始めた。今ではすっかり冬の風物詩。笹田さんは「カモメ駅長」として親しまれている。

 鳥たちがシベリアに帰る3月末まで、休日ともなればホームは見学者であふれる。浜松市の主婦、渡辺みどりさん(46)は週1回は足を運び、ユリカモメの写真をブログで紹介している。「寒くなるとユリカモメ日和。ソワソワするの」

 よく晴れた週末。笹田さんが大袋を抱えて駅にやってきた。中にはパンの耳が40斤分。1日2回の餌やりで週に8、9袋を使い切る。「今日はあったかいで、少ないなあ」。ユリカモメは気温が低く風の強い日を好むという。餌やりに来た子どもたちが残念そうな顔をした。それでも笹田さんがパンを高く掲げると、鳥たちは器用にくわえて飛び去っていく。「脚が黄色いのはまだ若い鳥だで、優しくしてやらにゃ」。笹田さんの注意を聞いて、子どもたちも後に続く。

 4年前、1週間ほど入院した笹田さんに代わって知人が餌やりをしようとしたが、ユリカモメは姿を見せなかったそうだ。「賢いから、人の顔をよく覚えとるんだわ」。これからも体が動く限り続けていくつもりだ。(永井美帆)

 ■沿線ぶらり

 天竜浜名湖鉄道は掛川駅(静岡県掛川市)と新所原駅(湖西市)を結ぶ67.7キロ。

 38駅中10駅に飲食店を併設。新所原駅には駅のうなぎや やまよし(電話053・577・4181)がある。うな丼(1300〜2100円)は弁当にもできる。[火]休み。

 気賀駅から徒歩3分に気賀関所(電話523・2855)が復元されている。東海道のわき街道で、「入り鉄砲に出女」を調べる厳しい関門だった。身分の高い女性も多く通行したことから「姫街道」と呼ばれ、4月にはその行列を再現した祭り「姫様道中」も行われる。

 ■興味津々

 駅務室を改装した喫茶店かとれあ(電話053・526・1557)では餌(100円)や記念入場券(160円)を販売。ユリカモメを間近で眺められ、オリジナル商品=写真=も。[前]8時半〜[後]7時。
http://www.asahi.com/articles/DA3S11595395.html
https://archive.today/erW3D


静岡県浜松市に "かもめの駅長"の呼ぶゆりかもめが大群で訪れる駅がある!【マイナビニュース2013年2月7日】
ゆりかもめの大群が見られる天竜浜名湖鉄道・浜名湖佐久米駅
静岡県浜松市にある天竜浜名湖鉄道・浜名湖佐久米駅。この浜名湖に面したのどかな駅で、電車の車両を取り囲むようにゆりかもめの大群が訪れる風景が見られる。

浜名湖佐久米駅でゆりかもめが電車をお出迎え

ゆりかもめに餌をやる"かもめの駅長"こと笹田順嗣さん
電車にゆられて駅に着くと、たくさんのゆりかもめが一斉に出迎えてくれる。窓の外には白いゆりかもめの大群――輝く浜名湖を背景に、何とも美しい光景だ。電車を降りてみると、車両の先頭付近にゆりかもめが集まってきている。

このゆりかもめたちを呼んでいるのは、同市で寿司屋「笹すし」を営む笹田順嗣さん。同駅にちょうど電車が来る時間帯に餌をまいてゆりかもめを集め、乗客たちを楽しませる。

娘が同駅構内で始めた喫茶「かとれあ」で余ったパンをゆりかもめに食べさせていたことをきっかけに、14年前から始めた。「地元の天浜線(天竜浜名湖鉄道)の集客の力になれば」と、ゆりかもめが飛来するシーズンは毎日休まず、ボランティアで餌付けを行う。そんな姿が、地元の人から"かもめの駅長"として親しまれているのだとか。

シーズンは11月〜3月、時間は10時・14時台の合計4回
このゆりかもめの大群が見られるのは、毎年11月から3月頃まで。電車の時刻は10時台の2回(下り10時32分、上り10時52分)、14時台の2回(下り14時28分、上り14時50分)。電車の停車時間は通常15秒ほどだが、このシーズンに限っては乗客にゆりかもめの訪れる風景を楽しんでもらおうと1分間とまっている。

笹田さんによると、気温が低いときほど餌をとれなかったゆりかもめの数は多く、600羽〜700羽が訪れることもあるそうだ。

乗客はこの時間にホームに降り立って、また電車の中から、思い思いにこの風景を楽しむ。駅にいてこの時間帯を待っている人もいるという。カメラを持った鉄道ファンや観光客も多く訪れている。


車内からもゆりかもめの飛来が楽しめる 浜名湖へと飛び立つゆりかもめたち
天竜浜名湖鉄道は、掛川駅(静岡県掛川市)から新所原駅(愛知県豊橋市)を結ぶ全長67.7kmのローカル線で、地元では「天浜線」と呼ばれ親しまれている。車窓からは、やさしい田園風景や雄大な浜名湖など、どこかなつかしい風景を楽しむことができる。ゆりかもめの大群、そしてかもめ駅長に会いに、天浜線の電車の旅に出掛けてみてはいかがだろうか。
https://news.mynavi.jp/article/20130207-hamanakosakume/
http://archive.is/h8rZ3
posted by BNJ at 15:58 | Comment(0) | 報道の検証 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月23日

朝日新聞によるツバメに関する報道について(2016年5月10日、2017年3月8日)

街のツバメ、子育ての敵はヒト 巣作り妨害、農村の7倍【朝日新聞デジタル2016年5月10日】
軒先で営巣するツバメ

 日本野鳥の会は9日、ツバメが子育てに失敗した原因のうち、人が巣を落としたり巣作りを妨げたりした割合が、都市部では郊外や農村部の約7倍にのぼったとする調査結果を発表した。人家の軒下に泥やワラで作られる巣が「不衛生」と嫌われるらしい。10日から愛鳥週間(バードウィーク)。「優しく見守って」と呼びかけている。

 野鳥の会は、ツバメの減少を感じる人が約4割を占めた2012年のアンケートを受けて、13年から子育て状況の全国調査を実施。15年までの3年間、のべ2506人から796市区町村でのべ5115個の巣の観察情報を特設サイトに寄せてもらった。

 子育ての失敗率は都市部で23・0%、郊外や農村部で19・8%。原因別にみると、農村ではカラスやヘビなどの天敵が42・4%、人が原因になったのは1・5%だったのに対し、都市では天敵が25・1%で、人が10・6%に達した。巣立つひなの数も、都市は平均約3・9羽と、農村の約4・3羽より少なかった。

 同会は「都市部では、人そのものが子育ての脅威になりつつある」とみている。卵やひながいる巣を都道府県知事の許可なく落とすことは鳥獣保護管理法で禁じられている。(小堀龍之)
http://www.asahi.com/articles/ASJ594VXYJ59ULBJ005.html


神奈川)磁気でツバメ退散! 横浜の会社が開発【朝日新聞デジタル2017年3月8日】
「こうやってはり付けるだけです」と営巣防止装置の説明をする石田隆社長=横浜市磯子区

 横浜市磯子区で磁石関連製品を扱う会社「ブレイン」が、磁石を使って鳥類を追い払う装置「バードキラー・ネスト」を開発した。地磁気が乱れた場所は、鳥が避けるようになる習性を利用。軒下や壁に貼り付けるだけで、4〜5メートル四方に効果があるという。

 石田隆社長(59)によると、野鳥は地磁気を感じて飛ぶため、強力な磁気で地磁気を乱すと方向感覚を失う。5〜6年前に考案し、テストを繰り返してきたという。石田社長は「ツバメは帰巣本能が強く、巣を作ると10年、20年とやってくる。ふんからダニが発生することもある。卵やひな、成鳥が入った巣を撤去すると鳥獣保護管理法に違反する恐れがあるので、製品を試してほしい」と話す。

 長さ16センチ、幅3センチ、厚さ1・5センチ。重さ135グラム。2本で税別8800円。問い合わせはブレイン(045・841・5866)。(村山恵二)
http://www.asahi.com/articles/ASK333HN7K33ULOB005.html





朝日新聞によるツバメ営巣防止器具の紹介の記事に対し、朝日新聞環境取材チームがツッコミを入れるというツイッター上での一幕。
近年減少が危惧されるツバメ。蚊など多くの虫を捕食する「益鳥」の側面もある。
糞害に悩まされる人がいることは事実だが、前年の記事と真っ向対立するような、しかも一企業の商品を売り手の売り文句そのままに紹介するような記事を掲載することには疑問が残る。
posted by BNJ at 13:33 | Comment(0) | 報道の検証 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月19日

朝日新聞による野生フクロウの「救護」報道について(2016年11月5日/6日)

奈良)フクロウの落とし物… 野生だった【朝日新聞デジタル2016年11月5日】
香芝署に届けられたフクロウ=10月、香芝市畑2丁目

 先月、奈良県広陵町の道ばたで弱ったフクロウが見つかり、香芝署に届けられた。拾い主も署も戸惑った「珍客」。ペットかと思いきや……。

 「ほんまに?」
 先月13日の朝、広陵町みささぎ台の阿部勉さん(63)は、犬の散歩から帰った次女(26)に、思わずこう聞き返した。近くの道ばたにフクロウがいたと聞かされたからだ。
 見に行くと、道路脇の溝にうずくまるフクロウが。動物園やペットショップ以外で見たのは初めてだった。「ペットが逃げたのかな」

 両手で抱えて自宅に連れて帰ったが、弱っており、水をあげても飲まない。昼ごろ香芝署へ運び、拾得届を出して飼い主を探してもらうことに。

 署内で拾得物を担当するのは会計課。職員から「かわいい」「飼ってみたい」という声があがったが、体長40センチの体を丸くし、ぐったりしている。五島真紀課長(51)らがえさなどをインターネットで調べたが、よくわからない。結局、「フクロウカフェわたわた」(奈良市)のオーナー脇田和行さん(52)に来てもらった。

 脇田さんに見てもらって国内に生息する「ウラルアウル」と判明した。爪やくちばしの伸び方から「野生だと思います」と脇田さん。「このあたりにフクロウがいるの?」。課内に驚きが広がった。

 動物病院に入院させ、4日かかってやっと立ち上がれた。最後は県の鳥獣対策係が引き取り、葛城市内の山林に放した。あっというまに山へ消えたという。脇田さんは「人の縁がつながり、最後は森に帰れた。幸運でしたね」と話した。(市野塊)
http://www.asahi.com/articles/ASJBZ55ZZJBZPOMB007.html
http://archive.is/iEOKG

どうしたフクロウ、道端でぐったり 住民ら救出リレー【朝日新聞デジタル2016年11月5日】
香芝署に届けられたフクロウ=10月、香芝市畑2丁目

 先月、奈良県広陵町の道ばたで弱ったフクロウが見つかり、香芝署に届けられた。拾い主も署も戸惑った「珍客」。ペットかと思いきや……。

 「ほんまに?」
 先月13日の朝、広陵町みささぎ台の阿部勉さん(63)は、犬の散歩から帰った次女(26)に、思わずこう聞き返した。近くの道ばたにフクロウがいたと聞かされたからだ。
 見に行くと、道路脇の溝にうずくまるフクロウが。動物園やペットショップ以外で見たのは初めてだった。「ペットが逃げたのかな」

 両手で抱えて自宅に連れて帰ったが、弱っており、水をあげても飲まない。昼ごろ香芝署へ運び、拾得届を出して飼い主を探してもらうことに。

 署内で拾得物を担当するのは会計課。職員から「かわいい」「飼ってみたい」という声があがったが、体長40センチの体を丸くし、ぐったりしている。五島真紀課長(51)らがえさなどをインターネットで調べたが、よくわからない。結局、「フクロウカフェわたわた」(奈良市)のオーナー脇田和行さん(52)に来てもらった。

 脇田さんに見てもらって国内に生息する「ウラルアウル」と判明した。爪やくちばしの伸び方から「野生だと思います」と脇田さん。「このあたりにフクロウがいるの?」。課内に驚きが広がった。

 動物病院に入院させ、4日かかってやっと立ち上がれた。最後は県の鳥獣対策係が引き取り、葛城市内の山林に放した。あっというまに山へ消えたという。脇田さんは「人の縁がつながり、最後は森に帰れた。幸運でしたね」と話した。(市野塊)
http://www.asahi.com/articles/ASJBZ55ZZJBZPOMB007.html
http://archive.is/PC7pI


「奈良)フクロウの落とし物… 野生だった」という記事タイトルが、翌日付けで「どうしたフクロウ、道端でぐったり 住民ら救出リレー」に改変されている。そのことについての告知はない。
本件は「誤認救護」が疑われる例であり、当初のタイトルでは住民の行動に非があるような印象を与えるため、住民側への配慮で変更したようにも見える。
朝日新聞デジタルではこのように、記事タイトルや本文を告知なく書き換える例が多数報告されている。
記事から受ける印象が大きく変わる例も多く、このような報道姿勢は問題である。

「誤認救護」とは、自然状態にある野生の鳥獣を相応の理由もなく捕獲してしまう行為。
巣立ち後間もないまだ飛べない幼鳥などを、離れたところにいる親鳥が見守っているにも関わらず、「善意」から「救護」してしまう例が多い。
春の巣立ちの季節には日本野鳥の会などが「 ヒナを拾わないで!!キャンペーン」を行っている。
野鳥の子そだて応援キャンペーン
『ヒナとの関わり方がわかるハンドブック』をご活用ください
落ちているヒナに遭遇した時の対応の仕方がわかる冊子を作りました。子どもでも楽しんで理解できるよう、野鳥の子育ての話やクイズも掲載しています。
お子様にも楽しんでいただけるように、ヒナと出会う場面ごとの対処方法とともに、野鳥の子育ての話やクイズも掲載しました。ご希望の方には無料でプレゼントいたします。
http://www.wbsj.org/activity/spread-and-education/hina-can/


交通事故やガラスへの衝突など人為による怪我の場合は別として、野生下における野生動物の生き死には自然のまま見守るのが適切である。
鳥獣保護法でも野鳥の捕獲、飼育は原則として禁じられている。
 ※「狩猟鳥獣の捕獲」や「捕獲等の特別許可(傷病個体の一時的な保護も含む)」は一部可能だが関係法令に則る必要がある。

市の会計課が県の野生鳥獣関係の部署ではなく愛玩動物を商用に取り扱う「フクロウカフェ」の人物に問い合わせたり、市職員の「かわいい」「飼ってみたい」という野生鳥獣の飼育を是認するかのような発言をするなど、関係諸氏の言動にも多くの問題があり、それを肯定的に書くこの記事もまた問題である。
野生鳥獣に対する安易な対応を美談のように書く報道はしばしば見られる。
正しい見識に基づいた報道を求めたい。
posted by BNJ at 10:37 | Comment(0) | 報道の検証 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月08日

朝日新聞によるコウノトリ報道の訂正について(2016年5月26日)

訂正して、おわびします【朝日新聞デジタル2016年5月26日】
 ▼18日付社会面の「放鳥コウノトリ、北海道で確認」の記事で、コウノトリが「兵庫県豊岡市で放された」とあるのは「京都府京丹後市で放された」の誤り、「同公園(兵庫県立コウノトリの郷公園)で放鳥されたコウノトリは沖縄や青森まで

残り:32文字/全文:182文字
http://www.asahi.com/articles/DA3S12376736.html

※以下は残り32文字
飛来した例がある」とあるのは「豊岡盆地周辺で巣立ったコウノトリは沖縄や青森まで飛来した例がある」の誤りでした。放鳥場所の確認が不十分でした。
http://archive.is/hUUDS


この報道は上記の通り、お詫びと訂正の報道であるにも関わらず、ログインしないと全文が読めない仕様になっている。
誤報も問題であるが、さらにこの訂正記事。誠意ある対応とは言い難い。

以下5月18日の記事。


兵庫から北海道へ コウノトリ、3年かけて初の飛来【朝日新聞デジタル2016年5月18日】
北海道長万部町に飛来したコウノトリ=15日午後、坂本和夫さん撮影

 兵庫県豊岡市で放された国特別天然記念物のコウノトリが、北海道に飛来したことが確認された。北海道伊達市のアマチュア写真家、坂本和夫さん(69)が15日午後に長万部(おしゃまんべ)町で撮影した。兵庫県立コウノトリの郷公園によると、足輪の特徴から同園で2013年7月に放鳥したもので、「J0073」と名付けたメス(13年4月生まれ)の可能性が高いという。

 同公園で放鳥されたコウノトリは沖縄や青森まで飛来した例があるが、北海道での確認は初めてという。

 公園によると、この個体は今年5月3日に滋賀県内で確認されており、12日間で約900キロ移動したことになるという。兵庫県立大大学院の大迫義人准教授(鳥類生態学)は「北海道まで飛来したことは喜ばしい。餌があるか、繁殖相手がいるかなどが重要で、野生復帰の新しい展開につながることを期待している」と話す。

 坂本さんは発見時、写真仲間2人とカメラを構えたところ飛び立ち、近くの林に飛び去るまでシャッターを切り続けた。そのときは何かはわからなかったというが、インターネットで調べてコウノトリと分かり、「びっくりしました。どんな幸せを運んできたんでしょうね」と喜んでいた。(三上修)
http://www.asahi.com/articles/ASJ5K644PJ5KIIPE03J.html
http://archive.is/zgS7M


訂正して、おわびします【朝日新聞デジタル2016年5月26日】
珍客コウノトリ飛来 兵庫からはるばる長万部へ【どうしんウェブ2016年5月26日】
posted by BNJ at 21:03 | Comment(0) | 報道の検証 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする